細野豪志首相補佐官 細野豪志首相補佐官は2011年6月1日夕方に行われた政府・東京電力統合対策室の合同記者会見で、退役したシニア世代の元技能者・技術者による「福島原発暴発阻止行動隊」のメンバーと5月下旬に面会したことを明らかにした。

 細野補佐官は、東京電力福島第1原子力発電所で働きたいという行動隊の申し出に対し、現地で必要とする労働内容と行動隊の個々のメンバーの技量等を比較検討した上で「健康の問題も含めて最大限の準備をして活躍していただく可能性を探りたい」と前向きな姿勢を見せた。

 福島原発暴発阻止行動隊は、福島第1原発における過酷な作業状況等を踏まえ、「(現地で働く)若い世代に放射能被ばくのリスクを負わせられない」として、元エンジニアの山田恭暉さん(72)が発起人となって結成された60歳以上のシニア世代を中心としたボランティア組織。「身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないか」と訴えてきた。

 こうした働きかけが実り、5月下旬に細野補佐官、東京電力と面会する機会を得た。

 細野補佐官とニコニコ動画の記者(七尾功)との質疑応答は以下のとおり。

七尾記者: 細野さんは、福島原発暴発阻止行動プロジェクトの山田さんらと先月下旬にお会いしたとうかがっておりますが、行動隊に対する印象と山田さんらの活動したいと言う意向を受け止めるお考えはあるのかどうかお聞かせください。

細野補佐官: はい、お会いしました。随分前からそういう意欲を持っていろんな方にお声がけをされていましたので一度お会いしたいと思っておったんです。なかなかタイミングがつかみにくくて先月の末になってしまったということでございます。非常に危機感を持ってこの日本の危機を乗り越えるために行動しようという思いをお持ちの皆さんですので、非常にありがたいなと思っております。お会いをして専門的ないろんな思いも含めてお聞かせをいただいてその思いを改めて強くいたしました。

 今やっておりますのは、それぞれ皆さんいろんな能力をもっておられて、どういう資格をもっておられるのか、どういう専門分野をもっておられるのかというのをできるだけ個別に聞かせていただきたいと思っておるんです。そのなかですべての皆さんに(福島原発に)行っていただくというわけにはなかなかいきませんので、この方であればこういう仕事をしていただけるのではないかというマッチングができれば、現場を今動かしている東電の皆さんとも相談をしながら、なんらかの可能性がないかというのをこれから探っていきたいと考えております。

 正直言いますと「今にでも」という思いをもっておられる方もいらっしゃると思うんですけれども、そこはそういう方々のまさに健康の問題も含めて最大限の準備をして、活躍していただく可能性を探っていきたいと思っておりますので少し時間がかかることにはなると思います。

七尾記者: そうしますと山田さんらのプロジェクトはスタート地点に立ったということでよろしいですか。

細野補佐官: そうですね。少なくとも政府の側としては受け止めてなんらかの方法はないかと可能性を今探っております。

■暴発阻止行動隊メンバー、ニコ生に

 なお、シニアボランティア「暴発阻止行動隊」のメンバーは6月3日、ニコニコ生放送「緊急特番 これが福島原発の現場だ!」に出演し、福島第1原発への思いや過酷な現場へ臨む意気込みを語る。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾記者の質問部分から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv51807361?ref=news#1:11:43

(七尾功)

【関連記事】
菅首相、退陣意向表明 全文書き起こし 「震災めどで若い世代へ引継ぎを」
東電のTV会議映像「全面公開が当然」と枝野長官
吉田所長とのTV会議の録画「残っている」と東電
細野豪志首相補佐官