広東省東莞市内の高級住宅で4日、温水洗浄機能付トイレが爆発した。「便器まで爆発」ということで、消費者だけでなく関連業界全体が震撼している。広東省メディアの南方網などが22日付で報じた。

  爆発が起こったのは東莞市万江区内の、3階建ての高級住宅内だった。住人の劉さん一家が帰宅してドアを開けると家の中に黒い煙と焦げたような臭いが充満していた。天井からは水がしたたり落ちていた。「火事だ」と思い、劉さんは2階に駆け上がった。

  炎は見えなかった。「消えたのかな」と思い室内を探したが、何かが燃えたような形跡はなかった。おかしいなと思いバスルームに続く戸を開けたとたん、惨状が目に飛び込んできた。

  温水洗浄機能付トイレの上半分が吹き飛んでいた。残骸(ざんがい)は黒いすすでびっしりと覆われていた。周囲には電子部品や陶器などの破片が飛び散っていた。
壁や天井にもすすがこびりついていた。換気扇は床に落下していた。

  温水洗浄機能付トイレの機械部分が爆発した際に水道管の一部を吹き飛ばし、流れ出た水で火が消し止められたようだという。トイレの周囲においていたカーペットはずぶ濡れになり、燃えていなかった。

  劉さん一家によると、同便器を使ったのは4日午後4時ごろという。午後6時ごろに外出し、同9時ごろに帰宅したところ、すでに黒焦げになって吹き飛んでいた。

  便器は国内ブランドの高級品で、値下げキャンペーン中だった2010年ごろに購入した。使用を始めたのは12年3月だった。まだ1年少ししかたっていない。

  安徽省合肥市、同省阜陽市、浙江省寧波市などでも温水洗浄機能付トイレが爆発した記録がある。ただし、メーカーはそれぞれ異なるという。

  中国では春ごろから、スマートフォンの爆発が注目を集めていた。まず、アイフォンの爆発が立て続けに報じられた。アイフォンだけではなかった。サムソン製のスマートフォーンが爆発したと報じられた。

  スマートフフォンだけではなかった、楽視製のテレビが爆発した。万家楽電の熱水器が爆発した。格力(グリー)の空調機が爆発した。そして便器が爆発した。

  中国で「スマートフォン」は「智能手機」と訳されている。「手機」は携帯電話を指すから、「スマート」の部分を「智能」としたわけだ。IT関連のハイテクを詰め込んだ電子製品はおしなべて「智能産品」などと呼ばれている。温水洗浄機能付便器も「智能産品」のひとつと考えられており「智能馬桶(スマート便器)」などと呼ばれている。

  携帯電話に限らず、さまざまなジャンルの製品が爆発していることで“智能業界”は震撼している。最大の問題は特定の製品にかぎらず、さまざまなジャンル、企業の製品が次々に爆発していることだ。まるで、「爆発しないということは、高い技術に到達していないローテク製品だ」とすら思えてしまう状況だという。

  南方網は、“智能業界”に対して技術力の向上を求めると同時に、消費者にも注意を呼びかけた。「長期に渡り使用しない場合には電源を抜く」、「過熱していたらしばらく使わない」、「陽光にさらしたり暑くなる場所に置かない」、「定期的に検査してもらう」などの方法を挙げ、「これらが出来なければ、“智能産品”は問題を出す。爆発するのは時間の問題」と警告した。(編集担当:如月隼人)

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