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 幼稚園の頃、あなたは何をして遊んでいただろうか。男の子だったらヒーローごっこ? 女の子だったらままごと? 鬼ごっこや砂遊びをした記憶もあるが、やはり男の子同士、女の子同士で遊んだ思い出のほうが多い気がする。これは、私たちが幼心に"社会的圧力"を感じ、"固定観念"に囚われた結果ではないだろうか? ――実際どうかは分からないが、スウェーデンのある幼稚園はこう考えた。そして、子どもたちをこの"性別の固定観念"から解放しようと、さまざまな試みを始めた。今回はその一端を紹介する。

 イギリスのデイリー・メール紙によると、この幼稚園はスウェーデンの首都・ストックホルムにあり、2010年に開いたばかり。「幼少期から"性別の平等"を確立させる」という使命のもと、おもちゃの置き方から絵本の種類にいたるまで気を配っている。ままごとセットの横にレゴブロックを用意しているのは、「"料理"と"工事"という行為の間に精神的なバリアを感じさせないため」だという。実際、この幼稚園では、男女が一緒におもちゃのキッチンに立って遊ぶ光景も普通だ。また"ステレオタイプな絵本"、例えば『白雪姫』や『シンデレラ』を置いていない。置いてあるのは、同性のカップルに養子、シングルマザー・シングルファザーが出てくるような内容のものだ。

 理事長のラジャリン氏は、同園はゲイやレズビアン、バイセクシャルやトランスジェンダーといった人々への理解の育成に、特に力を入れているという。またスタッフたちは、子どもたちが遊びの中で新しい考え方をできるよう工夫をしている。

「具体的には、例えば子どもたちがおままごとをしていて、それぞれが『ママの役をしたい』と、口げんかを始めたとするでしょう。そうしたら私たちは、ママを2人とか3人にしたら? ってアドバイスするのよ」

 この幼稚園の方針は物議を醸しているものの、入園希望者は"キャンセル待ち"が出るほど多く、子どもを退園させたのは一組の親だけだという。ある父親は、「性別ではなく、"その人自身であること"によって得られるすべての可能性を子どもに与えるため」この幼稚園を選んだと話す。

 しかし、この記事のコメント欄には「これから先、この幼稚園のせいで混乱することになる子どもたちがかわいそうだわ」「ここ(イギリス)には持ち込まないでほしいね。僕は、自分の孫たちに、"自分が誰か"ってことを分かってほしいから。性別も含めてね」など否定的なものが目立った。もちろん少数ながら「素晴らしい学校ね」「私もここに住めたらいいのに」といった肯定派の意見もあり、「スカンジナビア人はヨーロッパ、いや世界中と比べても最高レベルの教育や福祉、幸福度を持っているのに非難するなんて笑えるね。イギリスは彼らから学べることが多くあるよ」と、否定派の人々を皮肉るものも見られた。

(古川仁美)

◇関連サイト
・You're all equal here: Swedish school bans 'him' and 'her' in bid to stop children falling into gender stereotypes- デイリー・メール紙(2011年6月27日)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2008453/School-bans-bid-stop-children-falling-gender-stereotypes.html?ito=feeds-newsxml

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