フジテレビ
日刊サイゾー

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 11月に入って、NHKや民放各局は年末年始の特番の準備で大忙しだとばかり思っていたが、フジテレビだけは事情が違うようだ。11月も中旬に差し掛かったというのに、主だった年末年始の特番が決まらず、出演の仮押さえをされている大物タレントは、予定が決まらず頭を抱えているという異常事態が起こっていたのだ。

 大手芸能プロ幹部によると「スポンサーサイドから、なかなかGOサインが出ないようだ」という。

「大多亮常務が編成制作局長を兼任してから、“スポンサー離れ”が著しかったことに加えて、『笑っていいとも!』の突然の打ち切り発表や『ほこ×たて』のヤラセによる打ち切りで、スポンサーからの信用が失墜したのが原因」(同)

 昨年6月に現社長の亀山千広氏と同時に常務に昇進して、亀山氏と次期社長を争った大多氏は、番組総責任者として辣腕を振るうはずだったが、新たに手掛けた番組がことごとく低視聴率。テレビ朝日、日本テレビに次ぐ、視聴率3位に転落したことで、今年6月の人事では降格がウワサされていた。ところが、常務の地位を確保しただけでなく、編成制作局長も兼任することに。温情人事といわれたが、その一方で「今度コケたら、後がない」という立場に追い込むための“粛清人事”という声もあった。

 それだけに大多氏は、夏から秋にかけての短期間で番組スポット料100億円を当て込んだが、もくろみは外れたどころか、逆に50億円の赤字を出したという。

 さらに、スポンサー離れに加速を掛けたのは『笑っていいとも!』の突然の打ち切り発表。しかも、一部スポンサーサイドは打ち切りを司会のタモリの電撃発表で知ったというから、フジの営業の信用はガタ落ちだ。

 さらに、『笑っていいとも!』以上に致命的だったのが『ほこ×たて』の“ヤラセ”の発覚。以前、フジ系の関西テレビ制作の『発掘!あるある大事典』の捏造問題でスポンサーが一斉に手を引いた時と同じように、スポンサーの信用を失ったのは言わずもがなだ。

 そんな不手際、不祥事のしわ寄せが、年末年始の特番の決定に影響しているようだ。フジの内情に詳しい制作会社プロデューサーは「年末年始の特番が決まらないんだから、来年3月に『笑っていいとも!』が打ち切りになった後のことなんて、何も決まってませんよ」という。

 一部のマスコミの報道では、『笑っていいとも!』の後番組はSMAPの中居正広の司会の番組とか、笑福亭鶴瓶を“ポストタモリ”として起用した番組などとの情報が飛び交っている。対して、鶴瓶はともかく、中居はやる気満々という情報もある。しかし、現実的にはまったくの白紙のようだ。

 中居の、捕らぬ狸の皮算用に終わるかもしれない。それほど、フジの番組スタッフはスポンサーに信用がない。煮え切らない状態が続けば、スポンサーだけではなく、大物タレントの“フジ離れ”に発展するかもしれない。

 かつての視聴率四冠王から、いまや“泥舟”と化そうとしているフジ。浮上のきっかけはあるのか? 社長や重役を替えても、20年以上もトップに君臨する日枝久会長が権力を握り続けたままでは、真の改革は期待できそうもない。
(文=本多圭)

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