BBCが毎年発表している国際世論調査によれば、「世界に最も良い影響を与えている国」で日本は4位という結果になりました(1位はドイツ)。昨年は1位になっていることもあり、日本は国際的に高い評価を得ていると言えそうです。

「日本という国の素晴らしさを教えてください」

そう外国の方から尋ねられたら、何と答えますか?

烏丸千氏の書籍『もしも日本が消えたなら』は、日本がなくなった場合、経済力・技術力・文化力で世界はどのような影響を受けるかについて分析しています。本当に日本がなくなっても、他の国が穴埋めはしてくれるはずですが、その穴は決して小さくないと烏丸氏は言います。

それでは、日本がなくなった時に、世界が困るものを見ていきましょう。

■世界のマヨラーたちが嘆き悲しむ

アメリカ人を虜にしているのが「キユーピー」のマヨネーズ。キユーピーが開発したマイクロエマルション製法は、粒子になっている油分の大きさを均質化することで、少ない油量でもコクを出すことを可能にしました。また、この製法だと、水分と油分が一緒になった「乳化」という状態を長く保つことができます(通常のマヨネーズだと、しばらく保管すると水と油が分離)。味わいも格段に向上し、よりマイルドなものが実現しました。

「日本のマヨネーズはアメリカのそれとは別物」と評価され、本家アメリカのAmazonでは、海外のメーカーを抑え、マヨネーズ部門の売上第一位に君臨しています。調味料部門でもトップ10 入りする程の人気っぷりです。日本がなくなると、マヨネーズ好きのアメリカ人が困ることは間違いないでしょう。

■世界中の赤ん坊と女性が泣き叫ぶ

日本製の「紙おむつ」は、あまり知られていませんが、世界的に見ても驚くほどの多機能ぶりと高性能ぶりを併せ持っています。「ムレ防止」「フィット感」といった、言葉を発せない赤ん坊の要望を汲み取った見事な出来なのです。特に、花王の「メリーズ」は、海外の競合製品と比較しても割高ではありますが、世界各国から高い評価を得ているようです。

特にロシアでは、ロシア語で表記されたものよりも、日本語がそのまま書かれたパッケージの方が信頼度が格段にアップすると言われています。首都モスクワでは、同商品が2割以上のシェアを誇っているそうです。

中国でも同様に、中間層以上を中心に売れ行きが伸びています。日本の「紙おむつ」がなくなれば、世界の赤ん坊たちは肌のかゆみなどで泣き叫ぶことになるかもしれないと、烏丸氏はまとめています。

その他にも、「テレビゲームがつまらなくなる」「世界中のオタクが嘆き悲しむ」「ハリウッド映画が衰退する」「スポーツの国際大会が開催不能に」など、日本がなくなってしまうと、意外にも世界各国への影響は大きい様子。本書を通じて、この国の魅力について、今一度考えてみてはいかがでしょうか。

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