『カウボーイビバップ』シリーズを手掛けた著名クリエイターらが制作する『スペース☆ダンディ』(C)2014 BONES/Project SPACE DANDY
クランクイン!

 2013年最後のクールが、最終局面を迎えた現在、そろそろ次期アニメの情報が公開され始めた。だが、40以上存在する放送作品をすべて試聴するのは、さすがに骨が折れる。というわけで、本稿では2014年に放送される注目のアニメ作品を紹介していく。まだ試聴するアニメを決めていない人はご一読あれ。

【関連】2014年新作TVアニメフォトギャラリー

 放送前の現時点では、好成績を残した劇場版に続く『中二病でも恋がしたい!戀』や、もはやアニメファンにはお馴染みとなったフジテレビ・ノイタミナ枠の『銀の匙 Silver Spoon』をはじめとする“第2期”作品群。『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズの製作会社「シャフト」の最新作にして、「週刊少年ジャンプ」(集英社)の恋愛漫画が原作の『ニセコイ』などが大きな注目を集めている。

 また、近年では各クールの放送枠へ当然のように入るようになってきたオリジナルアニメ・ショートアニメ(便宜上この呼称を使用する)にも注目株は多い。今期で言えば、新鋭のアニメ制作会社「NAZ」の手がける『ハマトラ』や、タツノコプロの『Wake Up,Girls!』、口コミで人気が広がった『となりの関くん』などがそれにあたる。……とまぁ、4月あたりに行われるであろうクラス替えや飲み会でアニメファンを自称したければ、とりあえずこの辺りを見ておけば間違いない。

 では業界内部の人間からは、来期のアニメどう見えているのか。アニメ業界に関わるライター数名に「次期の注目アニメ」について話を聞いてみたところ、多くの人が上の数タイトルに続いて、ある共通したひとつの作品を注目作として挙げていた。そのタイトルは、1月から放送されるオリジナルアニメのひとつ『スペース☆ダンディ』だ。

 本作は、『カウボーイビバップ』シリーズや『サムライチャンプルー』、『坂道のアポロン』といった各時代の中で異色の輝きを放つ名作を手がけてきた、総監督の渡辺信一郎氏をはじめとして、数多くの著名クリエイターがスタッフに名を連ねるSF・コメディ作品である。監督の代表作を並べられただけでも、ピンと来る人は多いのではないだろうか。

 その中では「渡辺信一郎監督がオリジナル作品を作ると言うなら、これは注目せざるを得ません。『ノブナガ・ザ・フール』と並んで、来期のオリジナル双璧になるでしょう」とまで、熱く語る声も聞くことができた。

 オリジナルアニメは原作のあるタイトルとは違い、放送前にその出来の良し悪しを判断することができない。そのため、オリジナルアニメの期待値は、スタッフとして名を連ねる人物の経歴などで推し量ることになる。そういった見方で考えると、過去に伝説的な作品を先頭に立って作ってきた渡辺信一郎氏が“総監督”として関わる『スペース☆ダンディ』は、アニメファンにとって「ついに来たか!」と言わしめるに相応しいタイトルなのだ。

 事前に様々なプロモーションを展開し、すでに話題となっている作品に対して、作品のクオリティにかけて今は息を潜めているタイトルは少なくないはず。

 話題の大きさや参加声優などで試聴する作品を決めるのも良いが、オリジナルアニメ全盛の今でしか味わえない「観てみなければ分からないワクワク」を感じるのも、なかなか良いものだ。2014年の始まりをワクワクしながら迎えるためにも、今期はこれまで観なかったタイプのアニメにも目を向けてみてはいかがだろうか。(取材・文:蒼之スギウラ)

全文を表示