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 「ボーカロイドの父」と呼ばれる剣持秀紀さん(ヤマハ株式会社 研究開発センター 音声グループマネージャー)は2011年7月25日、ニコニコ生放送のテクノ専門番組「テクノスクール」で、故・植木等さんの歌声ライブラリを使ったボーカロイドが完成したことを明かし、あわせてデモ楽曲を初公開した。

 植木等さんは、昭和の高度成長期を代表するコメディアン、歌手、俳優。1961年にサラリーマンの悲哀を笑い飛ばした「スーダラ節」を発売すると、「わかっちゃいるけど、やめられない」という歌詞が流行語になった。2007年に亡くなっている。

 ヤマハ株式会社でボーカロイドの研究開発をしている剣持さんは番組で、約4年間をかけて植木さんの歌声ライブラリをつくり、ボーカロイドを完成させたことを明かした。その手順として、植木さんが生前に録音した素材からボーカル部分を抜き出しデータベース化。しかし素材が十分でなく、植木さんに声が近い息子の比呂公一さんの声を録音の上、植木さんの声と比較して変換関数を算出。比呂さんの歌声ライブラリから変換関数を使って、植木さんの歌声ライブラリをつくったと説明した。

 これらの説明にあわせて前日まで制作していたというデモ楽曲も初公開。番組で楽曲が流されると、視聴者からは「すげぇえええ」「生き返った」「ビブラートがマジで本人」という驚きのコメントが寄せられた。番組パーソナリティを務める松武秀樹さんも、「アナログの時代に日本を元気にしてくれた方が、デジタルの技術を使ってまた日本を楽しませてもらえる」と感動した様子だった。

(丹羽一臣)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]故・植木等さんのデモ楽曲から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56625689?po=news&ref=news#57:25
・[ニコニコ生放送]ボカロの父・剣持さんによる説明から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv56625689?po=news&ref=news#51:34

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