ファンタジー作品も数多く手がける人気脚本家岡田麿理、初のオリジナルアニメ作品『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、高校生たちの、ひとの群像青春ストーリー
ジブリの『おもひでぽろぽろ』や『がきこえる』といった、現実都市や人間をリアルに描写する「リアルアニメ」の系譜につならなる傑作作品の一つになった。

 脚本を手がけた岡田さんは、作品についてこうる。
「同じ敵を倒したいから、同じ標があるから仲間になるとかじゃなくて。子どもの頃、よくわかんないけどつるんでた友達の感じを書いてみたいなあと思ったんです。あと、子どもの頃に流れる時間のスピード感とか、濃さを書いてみたいなって。その2つの要素を合体させるために、めんま(主人公)の存在を考えました。幽霊というファンタジー要素は、後からくっつけたって感じなんですよ」

 企画コンペが通ったところで、岡田さんは監督長井龍雪キャラクターデザイン総作画監督田中将賀をかけた。
「初めてオリジナルをやる時は絶対、二人にをかけたいと思っていました」

 ライトノベル原作アニメとらドラ!』で組んだチームが、ここで再集結した。

 「一番最初に二人に見せた企画書では、まだまだいろんなところで私の感情が揺れてる企画だったんです。性のと書いて“性”みたいな、ドタバタのエロ要素が入ってたり。でも、最初の打ち合わせで二人が言ってくれたのは、“友情の話に特化しちゃっていいじゃん、余計なことを付けずにベタでいけばいいんじゃない?”って。“あ、それでいいんだ”って思ったんですよ。その時ですね、私にはこのホンが書ける、と思ったのは」

(ダ・ヴィンチ8月号 「『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』がらに教えてくれたこと」より)