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社員に過酷な労働を強いる「ブラック企業」が問題となる中、まさにブラック企業の経営をテーマにしたフリーゲームが一部ネット上で話題を呼んでいる。

タイトルは「ありがとう! ワタシの経営」。プレイヤーは創業したばかりの居酒屋チェーン、「ワタシグループ」の社長として業界1位を目指す。

ゲームは、米や卵などの素材を仕入れて、酒や食べ物を作って売る作業を繰り返すことがプレイの中心になる。従業員からは、「今月の残業時間約200時間。そろそろここで休みをくださってもいいのではないでしょうか」といったメッセージが出てくる。

だが、収益を確保して会社を発展させるために、経営者として簡単に休ませるわけにはいかない。そこで行うのが、「100枚夢作文研修」だ。ゲームではこれを行うと、社員の忠誠心が上がり、不満も一気に解消して再び言うことを聞くようになる。

「私の考えが未熟でした! 休みをくれだなんてとんでもない甘えでした!」
「私は『ありがとう』の言葉の重みを軽視していたようです!」
不満度が溜まると「冷蔵庫に入った写真をSNSで拡散」

人件費が経営を圧迫するなら、従業員の賃金を下げることもできる。「働くことこそ最大のボーナス 給料なんて下げてしまいましょう」と、ゲームがひどい理屈を提案してくる。

さらに、夏のボーナスの支払いを先送りにすることも可能。それでも、研修を行えば不満度がゼロになってしまうのが何とも皮肉だ。毎月の収支報告の際には「夢の実現のため、来月も24時間死ぬ気で頑張らせよう!」とメッセージが出る。

ちなみに、不満度を解消せず忠誠心が下がったままにしておくと、従業員が冷蔵庫に入った写真をSNSで拡散。その影響でグループが破綻し、ゲームオーバーとなる。

このゲームは昨年12月に公開され、無料で配布されているRPGツクールRTP(ランタイムパッケージ)をインストールしてプレイする。「ホワイト企業」を志向しながらプレイすることも可能だが、どこまで「ブラック経営」できるかを目指す人もいるようだ。

「ワタシグループ」という字面からは、どうしてもワタミグループを想起してしまう。また、ワタミでも社員研修で、自身の夢について書かせる「夢作文」を行なっているが、こういったエピソードを参考にしていると思われる。

ニコニコ動画では、ゲーム実況動画がすでにいくつか上がっており、「休ませるコマンドがないww」「なんで作文で不満度が下がるんだw」といったコメントが寄せられている。

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