台湾北部の新北市で1日、小学生が拾った手榴弾(しゅりゅうだん)を消防署に持ち込んだ。居合わせた消防署員は驚愕。ただちに警察などに通報した。消防署員らは全員、建物から退避した。その後、軍の爆発物処理班が手榴弾を回収した。新北報道などが報じた。

 小学生3年生の男の子は、2月28日に「戦争ごっこ」をして遊んでいた。公園近くの道端にあるリサイクル用廃品置き場の近くで手榴弾を見つけたという。

 手に取って眺めていたが、安全ピンの部分が気になった。「ここを引き抜いたらどうなるだろう」と思って試そうとしたが、一緒にいた子が「引き抜いたら爆発して2人とも吹き飛ばされちゃうかもしれない」と言ったのでやめたという。

 その日は拾った手榴弾を、段ボール箱に入れ、公園に隠しておいた。しかし、翌日になっても気になってしかたなった。「もし本当に爆発したら、だれかけがをするかもしれない」と思って心配になってきた。そこで1日午後6時ごろになり、友だちと一緒に自転車に乗って、消防署に届けに行った。

 手榴弾を見た消防署員は一瞬、「おもちゃか、いたずらか」と思った。しかし手渡された手榴弾を改めてみると、本物としか思えない。驚愕のあまり言葉を失った。ただちに警察に通報した。

 警察官が手榴弾を観察すると、特に損傷はなく、安全ピンもついていいた。「本物・未使用」と判断し、ただちに建物から全員が退避するよう指示。建物周辺を立ち入り禁止にした。

 消防署に急行した第6軍団の爆発物処理班も、手榴弾は本物と確認。ただちに爆発する危険はないと判断したが、改めて慎重に防護用容器に入れ回収した。当局は道端になぜ手榴弾が置かれていたのか、調べている。

 台湾(中華民国)では、以前に比べれば負担は大幅に低減されたとはいえ男性国民の義務としての徴兵制度が存在する。そのため日本人と比べれば武器などに接する機会が多い。

 「手榴弾騒ぎ」について、インターネットでは「遊びからしっかり学んだな。敵がいない場合には安全ピンを操作してはいけないことが分かったね」などと、自分が受けた経験のある“武器の取り扱い方・基礎編”の授業を彷彿(ほうふつ)させる書き込みが寄せられた。

 また台湾では、「軍が保有する手榴弾が何らかの経緯で外部に流出したのではないか」と、軍の責任問題に発展する可能性があるとの見方も出た。

 一方で「もし6カ月以内に落とし主があらわれなかったら、手榴弾は男の子のものになるのかな?」といった書き込みもある。(編集担当:如月隼人)

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