10月12日、都内で「DIVOC-12」公開記念舞台あいさつが行われ、前田敦子、三島有紀子監督、山嵜晋平監督、齋藤栄美監督、加藤拓人監督が登壇。加藤監督が手がけた「睡眠倶楽部のすすめ」で主人公の透子を演じた前田が、撮影のエピソードやプロジェクトへの思いを明かした。

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同作は、12人の監督が描く、12の物語からなる映画。株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優の継続的な創作活動を支援する映画製作プロジェクトとして完成させた作品だ。

ジャケットにチュールスカートを合わせた衣装で登場した前田は「すごく素敵なプロジェクトに参加できてうれしいです。ジャンル問わずいろいろなものがぎゅっと2時間に詰まっている作品。このプロジェクトが、今回ご一緒した加藤監督のような素敵な才能を持つ若い方が出てくる“登竜門”のような形になって続いてほしいなと思っています。本日はよろしくお願いします」とあいさつ。

さらにオファーを受けた時を振り返り、「夢のあるプロジェクトだと思い、ぜひとお返事しました。加藤監督の台本は、せりふが少ないですが世界観が素敵でワクワクしました」と笑顔を見せた。

■「前田さん演じる透子は、まさに名前の通り透明感がありました」

前田から「細かいところまで目が行き届いていたのは、助監督として現場をたくさん経験された加藤さんならでは。“敏腕助監督さん”だったんだろうなと感じました。初めてとは思えなかった」と言われた加藤監督は、「商業デビュー作の主演を前田さんにお願いできるなんて光栄。主人公の透子に本当にぴったりで、現場での佇まいも含めてずっと透子としていてくれたのが、映像にも映っていると思います」と明かした。

齋藤監督から「前田さん演じる透子が素敵。些細な表情の変化やしぐさから、彼女が何を感じ、何に戸惑い、何に安心するのかが透けて見えて、まさに透子という名前の通り、透明感がありました」、三島監督から「前田さんが演じてくれて本当によかったですよね。監督のやりたいことをこんなにつぶさに体現してくれる女優さんがいるのかと思いました」と絶賛された前田。立て続けに褒められ、「本当ですか? うれしいです」と照れ笑いを見せた。

最後に、前田が「映画は映画館で見てもらえることが一番の喜び。プロジェクトが第二弾、第三弾と続き、新しい才能が皆さんの目に触れる機会が増えるとうれしいです。皆さんの力で大きくしてもらえたら」と呼びかけ、さらに「個人的には、(12の短篇のうち)加藤監督と私の作品からスタートすることを知らずに作品を見たので、びっくりしつつもうれしかったです!」とおちゃめな笑顔を見せ、イベントを締めくくった。

前田敦子が「DIVOC-12」三島有紀子監督チーム公開記念舞台あいさつに登場/※ザテレビジョン撮影