SHKライングループの物流事業会社マリネックス(大阪市北区、能戸昇志社長)は今月、グループ船社で横須賀-新門司を結ぶ東京九州フェリー(TQF)と下関-中国・太倉を結ぶ蘇州下関フェリー(SSF)を組み合わせてリードタイムの短縮を実現する小口混載サービスの取扱を始める。国際物流総合展“第2回 INNOVATION EXPO”(10/13-15:東京ビッグサイト)の横須賀港ブースにおいて“3E-Express”として販売を開始。
“3E”はEconomyEcology・Environmentを意味する。

横浜指定倉庫集約後、同社のトレーラーで横須賀港~TQF~新門司~下関港を経てSSFで中国太倉港に到着する基本輸送行程を5日間で実現する。1RT当り30,000円~ の料金設定で週2便運航する「航空便にも劣らないリードタイムで且つ低コストでお届けする経済性(=Economy)」が最大の特徴。
また、定温定湿のフェリーの輸送環境を利用して梱包材等の使用を極力抑えるSDGs対応(=Ecology)や、RORO荷役作業による低振動・低衝撃の優しい環境(=Environment)も「本サービスの重要なポイントだ」としている。

精密機械や電子機器の部品、或いは自動車関連の一部部品等の比較的少量の貨物は、短納期を求められることからも航空輸送を利用しているケースが多いが、そうした荷主企業の多くは現在、いくつもの課題に悩まされている。
一つは、先般の上海浦東空港での新型コロナウィルス防疫対策強化により貨物処理能力が低下し、スペース不足も深刻化した、航空輸送の「想定外な事態」での脆さへの対応だ。
中国向け貨物に関していえば、活発な荷動きが続いている中での昨年来のコンテナ船・航空輸送の逼迫も大きな課題で、BCPやリダンダンシー対策の必要性も高まっている。更には廃材処理等の環境規制への対応も加わる。

そうした課題を検討していく中で、輸送時間が短く、運賃・スケジュールともに安定している国際フェリー・RORO船に注目が集まっている。
マリネックスでは、SHKライングループの内航フェリーと外航フェリーを繋げることで、
日本国内の陸送を極力抑えた環境負荷軽減効果を実現しつつ、短納期の輸送を低価格で提供していく。更にはフェリーの輸送環境を利用した「梱包レス」等の環境配慮型の輸送提案や、華北地区への同等なサービスの開発等を進めていくことで、中国向け小口貨物の「航空輸送の代替輸送モードの一つとして活用してもらいたい」と考えている。

配信元企業:株式会社SHKライン

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