日中韓の3カ国は、いずれも東アジアに属し、多くの共通点があるものの相違点も少なくない。そんな日中韓が1つにまとまることは可能なのだろうか。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「日中韓が東アジア合衆国として1つの国になることは可能だろうか」と題して、海外の掲示板で議論が交わされたことを紹介する記事を掲載した。

 記事は、海外の掲示板に寄せられたコメントを中国語に翻訳して伝えている。「その可能性は十分にある」とのコメントを寄せた人は、「さらに東南アジアも加えることができる」と想像を膨らませた。そうなるためには時間がかかることが予想されるが、まずは貿易関係から1つになり、次いで国境政策を変更し、貨幣と市場を統一して、政策を共通化するという段階を踏めば、最後に1つの国になれると主張した。

 一方、日中韓が1つになることはあり得ないという意見もあったという。その理由として、日中韓自由貿易協定がいまだに合意に至っていなことを挙げていた。また、どの国が主導的な地位になるかも問題で、日韓には米軍基地もあるほか、歴史問題が解決されない限り、日中韓がまとまることは不可能だとし、障害は非常に多いと指摘している。

 別のユーザーからも、日中韓の連邦共和国になるとしたら中国が日韓を吸収する形になる可能性があると主張する一方、それは日韓からすると全く同意できないことだとの指摘があった。日韓が民主主義と市場経済を放棄することはあり得ないとしている。

 ほかには、日中韓が1つになったと仮定した場合にどれほどの力を持つようになるかを予測する人もいたが、現実的ではないとの意見が多いようだった。日中韓の現状を見たら、1つになるというのはまずあり得ないというのが結論だと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日中韓が1つにまとまることは可能なのか? 海外ネット民の声