にんじんハンバーグ弁当

今年2月24日からサービスがスタートした、スマートフォン向け人気ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』が、1000万ダウンロードを突破したと先月20日に発表された。そんな中、ゲームに登場する料理を再現した弁当店が話題を呼んでいる。

【画像】一連の経緯と店長の想いツイート


■エンタメ系デカ盛り店

草加パワー弁当(埼玉県草加市)は、エンタメ系デカ盛りを中心とした弁当店。今年4月のオープンからチラシなどの広告展開を一切行っていないが、SNSと口コミで人気店へと成長した。

デカ盛り弁当

店長は、「SNSでお客さんとコミュニケーションを取りながら、メニュー開発を行っている」と話す。メニューは固定せずに、日々進化した弁当が登場するのもこの店の特徴。「にんじんハンバーグ弁当」も、SNS上でリクエストがあったことから、企画開始。


■完成まで半日を要した

三段重ねのハンバーグは、ひき肉の手ごねから始まり、にんじんをまるごとグラッセするなど手間のかかる作業のため、完成まで丸半日を要した。この店では、発売前から「匂わせツイート」を始めるが、具体的内容は、発売開始まで基本的にはシークレット。

今回の弁当は2,980円(税込み)で、発売開始ツイートしたと同時に、用意してあった2食が5分で完売した。店長は「おそらく近くにスタンバイしてくれていたのだと思う」と語る。

■一部批判の声も

その後も毎日にように、再販のリクエストと問い合わせがあったため、念の為ゲームの版権元へお伺いを立てたという。すると、版権元からストップがかかったのと同時に一部批判の声もあがった。

店長は、「自分も実際にゲームをやっているので、その世界観を大事にするファンの気持ちも理解できる。そういったファンと対立してまで、再販を行うことは私自身の本意ではない」と話す。

そのため、今後この弁当を再発売しないことを決断。一連の経緯と想いについて、SNS上で報告した。


■過去寿司桶3キロ弁当も登場

この店の一番人気は「ドリーム弁当(550円)」で、おかずとご飯あわせて1キロ以上ある。また、不定期で開催されるイベントでは、社長みずから料理長となって、採算度外視で弁当を販売。過去には大きい寿司桶に入れた3キロ弁当を発売し、ファンの度肝を抜いた。

デカ盛り弁当

研究熱心な店長は、「お客さんに喜んでもらえる、ほかではやっていない弁当づくりがうちのポリシー。今後は家でパーツを組み立てて、完成させられるような弁当にもチャレンジしてみたい」と述べた。


■一連の経緯説明

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