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僕は東京生まれ東京育ちの人間に対して、かなり屈折した感情を抱いている。このことはこちらのコラムでしばしば皆さんに伝えてきたことだが、ガチで彼らは恵まれ過ぎているからだ。

雑誌が発売日に並び、トレンドの中心で、テレビチャンネルも多く、娯楽も豊富。虫も少ないし病院も多い。何より電車が数分おきに来る。

こんな素晴らしい環境で育った人たちが、僕は羨ましくて仕方がない。こういう話を直接当事者らに言う機会はこれまで何度もあったが、十中八九「そんなことないよ」とか「逆に田舎が羨ましい」とか言われる。馬鹿を言ってはいけない。

今回は普段「自然とか憧れるわ~」とか言っておきながら、たまに旅行だけして田舎の不便さをアトラクション感覚でしか触れていない都会人の皆さんに向けて、田舎の現実の一端をご紹介したい。(文:松本ミゾレ)

都会から田舎へ転勤になった社会人に待ち受ける地獄のプロパン生活!

先日、田舎者でもアクセスできるおーぷん2ちゃんねる「都会から田舎転勤になったけど辛すぎ」というスレッドが立っていた。このスレッドからは、これまで都会で暮らしてきた人が実際田舎に来てガッツリ住むとどうなるか。それを読み取ることができる。

「田舎って素敵だなあ、いずれIターンしたいわ」とか言っている方々にはぜひ読んでいただきたい。まずスレ主は都会から田舎に転勤になったことで「遊ぶ場所がない。出会いがない。都市ガス物件がないためバカ高いプロパンガス利用になる」と愚痴っている。

そう、田舎は何もないのだ。娯楽はパチンコぐらいのもの。出会い系アプリがあっても、お住まいの地域には登録している人間がいないのだ。

僕も実家はプロパンだった時代があったが、本当にプロパンガスは高い。都市ガスの2倍は掛かってしまう。スレ主も「都市ガスの2.5倍や」と書き込んでいるが、これも決して誇張ではない。

さらに彼の愚痴は続く。

「前住んでたところはマンション管理のゴミ捨て場があっていつでも捨てられた」と書き込み、ゴミの分別の細かさ、ゴミの曜日だけでなく時間の厳しさについても嘆いている。

また「美味い飯屋も圧倒的に少ない」とも書き込んでおり、こんな場所に数年拘束されると気が狂うとも主張している。恐らく彼の場合、また時間が経てば、今はまだ顕在化していない不便さにさらに直面することだろう。

それから、車がないと何もできないのが田舎なのに、その車がないとも書き込んでいる。車のない不便さを実感するようになると、マジでもうすべてが嫌になるのだ。それが田舎だ。まあ、車があったところで行く施設もイオンコンビニぐらいしかないんですけどね!

都会育ちの都会っ子は、都会で生まれ育ったことにもっと感謝すべき

だいぶ前、九州の宮崎で育った僕の親戚の家に、都会からいとこだか何だかが遊びに来たことがあった。だけどもう滞在2日目ぐらいから露骨に退屈そうな顔をしていて、自分たち田舎者の住んでいる世界が彼にとってはマジで無価値なんだろうなぁと思えてやり切れなくなったものだ。

実際、18歳になって東京に出てみると、なるほど都会は娯楽も多いし退屈をしない。水道水も思ったほど不味くもない。住居に掛かるコストは高いが、田舎なんていくら家が安くても車が無きゃ最寄り駅まで数十分掛かるものだし、バスも電車も1時間に1本もあれば御の字レベル

何から何まで都会の方が人間にとっては住みよいものだし、おまけに大人の手のひらほどもあるアシダカグモもいない。田舎と都会、どっちも住んだ田舎者にしてみれば、断然都会に軍配が上がる。都会は素晴らしいのだ。東京生まれ東京育ちの方々には是非、それを誇っていただきたい。

東京の人は何かにつけ「東京なんて~」とか言うが、それは美人が「あたしなんてそんな可愛くないし」と謙遜するようなものだ。ときとして嫌味になる。わかった? わかったら二度と「田舎っていいよね、憧れるわ」とか言わないでね!

「田舎いいよね」とか言ってる都会人に伝えたい田舎の現実