思春期のころに隠していたアダルトビデオが両親に見つかって、無断で捨てられた経験のある人もいるだろう。そうした行為は、実は違法なのかもしれない。

 米ミシガン州オタワ郡地方裁判所は、両親にアダルトグッズを捨てられた43歳の男性が、損害賠償を求めて両親を訴えた裁判で、約490万円を支払うよう両親に命じる判決を言い渡したと、海外ニュースサイト『Daily Mail』『mlive』などが8月27日までに報じた。

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 報道によると2016年某日、離婚をした男性は、両親(父、母ともに年齢非公表)の住むミシガン州の実家に戻ってきたという。男性は10カ月ほど実家にいそうろうさせてもらい、その後、インディアナ州に引っ越したそうだ。引っ越しを終え落ち着いたころ、男性は両親に連絡、「まとめておいた私物を送ってほしい」と両親に頼んだそうだ。
 
 しばらくして、男性の私物が続々と到着。しかし、アダルトビデオエロ雑誌大人のおもちゃを入れたボックスがないことに気づいた。ボックスの大きさは不明だが、12個あったと報じられている。男性がメールしたところ、父親は「お前のために全部捨てておいた」と返答があった。男性は、無断で捨てられた事実にショックを受け、許せなかったようだ。

 2019年4月、男性は捨てられたポルノコレクションの賠償を求めて、両親を提訴した。双方弁護士が代理人となって、法廷で複数回審理が行われたという。最近になって裁判所は、男性のポルノコレクションの賠償額を約330万円と認定、男性の弁護士費用約160万円を含む約490万円を男性に支払うよう、両親に命じる判決を言い渡したという。

 このニュースが広がるとネット上では、「勝訴しても、両親との仲は大丈夫なのだろうか」「私の息子であれば縁を切ります」「ポルノコレクション12箱はすごい量だな」「前妻との離婚は、このコレクションが原因?」「両親もこんなに持っていたら心配になる。いろんな意味で」「自分の子どもだが、男性はもう立派な大人。エロビデオとはいえ無断で捨てたらダメでしょ」「男性はメンタル強い。裁判すれば公になって、自分のポルノ好きが世間に知られてしまうのに」「所有物を破壊されて、賠償金を受け取るのはまっとうな判決だが、どこか腑に落ちない」など、様々な声が上がった。

 両親は子どものために、良かれと思ってやったことなのかもしれないが、捨てる前に一言声をかけるなど、コミュニケーションを取ろうとしていれば、違う結果になったかもしれない。

記事内の引用について
Parents are ordered to pay $30K to son, 43, for throwing away his 'disturbing' collection of 2,000 porn tapes after he moved out of their basement(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-9933557/Parents-pay-30-441-getting-rid-sons-porn-cache.html
How much was son’s porn collection worth those parents destroyed? Judge decides value(mlive)より
https://www.mlive.com/news/muskegon/2021/08/how-much-was-sons-porn-collection-worth-that-parents-destroyed-judge-decides-value.html

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