尖閣諸島(中国名:釣魚島)を巡っては、日本と中国との間で度々問題となっている。しかし、中国メディアの網易はこのほど、尖閣諸島と同等か、それ以上に中国に大きな影響を与える可能性のある島嶼問題が存在すると主張する記事を掲載した。

 記事が問題視しているのは「沖ノ鳥島」だ。東京から1740キロも離れた所にあるこの小さな島について、中国は日本の領土であることは認めているので、「問題は日本の領土であるかどうかではなく、島なのかそれとも岩なのか」にあると主張している。

 この問題が中国に大きな影響を与えると理由は、沖ノ鳥島の「位置」にあると主張。日本からすると、沖の鳥が「島」ならば、沖の鳥を基点に大陸棚延長を有することになると記事は指摘している。そして、中国海軍は近年、西太平洋地域で軍事演習を行うことが増えているが、沖の鳥が「島」だと西太平洋へ出るに際して大きな影響を与え、科学調査を行うにしても、日本に多くの資料を提供しなければならなくなると伝えた。

 記事では、中国側の主張に沿って沖ノ島は「島ではなく岩に過ぎない」と主張しており、無人で満潮になるとごく小さな岩礁が海面から出ている程度なので島とはとても呼べないとしている。そして、それでも沖の鳥を「島」とする日本は、一方的な願望を述べているだけで、国際法から見ても決して認められるものではないと主張した。

 実際のところ、沖ノ鳥島は国連の大陸棚限界委員会によって大陸棚と認定されているのに対し、九段線に囲まれた南シナ海の地域に関する中国の主張について、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」との判決を下している。

 ところが記事は、この事実を無視して、日本は岩に過ぎない沖の鳥を「島」としているのに、南シナ海で中国が主張する島については「岩礁」だと批判するのは、「役人は放火をしても許されるが、民は明かりをつけることさえも許されない」ようなものだと強く批判した。とはいえ、中国が沖ノ鳥島について異議を唱えることは、ダブルスタンダートと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が「中国への影響の大きさは甚大」と見る日本の「島」とは