10月14日に衆議院が解散した。今後は19日公示、31日投開票の総選挙へと進む。そこで気になるのは、議員に与えられていた議員会館の事務室や宿舎の扱いであろう。

 衆議院解散後、議員会館の事務室の使用は総選挙の公示日の前日まで可能だ。ただし、引き続き立候補した場合には総選挙の投票日まで使用できる。議員宿舎に関しても同様だ。

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 次の選挙へ立候補を表明しなかった丸山穂高氏は解散を受け、14日に「無職なう!!」とツイッターに投稿した。丸山氏の場合は18日まで使用できることになる。

 選挙で当選した場合、施設はそのまま使用できるが、落選するとかなり慌ただしい。立憲民主党の蓮舫参議院議員は、2012年のツイッターでその様子を「選惜敗議員は3日以内に会館事務所の荷物をまとめ後にします。そうした作業の中、他方で当選議員へのお祝いの蘭の花などが続々と会館に届けられています。選挙後のいつもの光景…」(原文ママ)と記している。

 2019年の参議院議員選挙で落選した、れいわ新選組代表の山本太郎氏も、当時の様子を「落選すると、4日以内に議員会館事務所を撤退、議員宿舎を7日以内に撤退というハードスケジュール」と語っている。さらに、その後についても「選挙が終わり、その1週間後には議員宿舎を出ることになったが、いまだ住所不定。新居を探すが、審査で落とされ続けている。公党代表という立場だが、現実的には無職に近い扱い。どのような立場にあっても、住まいは権利として保証される世の中を作ると決意し、あらたな気持ちで物件探しに臨みます」と厳しい現状を生々しく語っている。やはり、選挙に落ちれば「ただの人」になってしまうのだろう。

 次の選挙では、どのような風景が生まれるのか気になるところだ。

記事内の引用について
丸山穂高氏のツイッターより https://twitter.com/maruyamahodaka
蓮舫氏のツイッターより https://twitter.com/renho_sha/
山本太郎氏のツイッターより https://twitter.com/yamamototaro0/

丸山穂高氏のツイッターより https://twitter.com/maruyamahodaka