テリー伊藤

17日に生放送された『サンデー・ジャポン』(TBS系)に、タレント・構成作家のテリー伊藤が出演。19日告示・31日投開票の衆議院議員総選挙に関して、各党が公約に掲げる現金給付策を批判した。


■現金給付を打ち出す各党

この日、番組はトップから選挙の話題を扱い、大学生の間で「若者の貧困」に関心が高まっていることを取り上げた。出演者が持論を述べる中、テリーは「若者の貧困ってコロナだと思うんですよ。コロナでアルバイトができない」と発言。

昨年、この対策に10万円の現金給付が行われたことに触れると、「これ僕はじつは、あまりいいことじゃないと思ってるんですよ」と否定的な意見を述べた。


■将来の借金だと批判

各党が選挙公約に現金給付を打ち出していることが紹介されても、テリーは「日本の借金って1,106兆ですよ。世界でこんな国ないですよ? だいたいGDPの2倍くらい借金があるでしょ?」と前置き。

続けて、「これ、金ばら撒いて、誰がその借金を担うの?」「借金返すのって、孫とかですよ。子供とか孫。だから、自分の子供を苦しめてるみたいなもんですよ」と、財源が将来の“ツケ”になるとの視点から引き続き批判していった。

■経済効果についても否定

「こんなバカなことないし」と語気を強めると、今度は「10万円給付したからって経済効果なんてないです! まったく!」と効果の面からも批判。

「去年じつは給付したでしょ。みんなどうしました? みーんなポケットに入れてる。使ってない」と貯金に回す国民が多かったことを指摘し、「経済効果なんてないにもかかわらず、自分たちが選挙に受かりたいためだけです」と選挙目当てだと斬り捨てた。

さらに、テリーは『文藝春秋』で各党の政策を「ばらまき合戦のようだ」と批判した財務省・矢野康治財務次官にも触れつつ批判を続けていく。


■「赤字国債って結局借金だからね」

「先日も、財務次官の矢野さんが命かけて言いましたね。あれものすごく正しくて、日本はこんなに借金あるんだから。もうね、そんなの(積極財政)無理だから、ちゃんとそのことを国民に説明したほうがいいよ」と指摘するテリー。

「これを公約にするなんて、ヨーロッパの政治家みんな笑ってますよ。『何やってんだ日本』って。それでいて、なんにも批判しないってことがおかしいと思う」とメディアの姿勢にも苦言も。

MC・太田光の反論にも「じゃあどこで借金したお金を返すの?」「赤字国債って結局借金だからね」と批判を貫いた。

テリー伊藤、衆院選の現金給付公約を猛批判 「結局借金だからね」「こんな国ない」