文武両道という考え方は中国にもあり、中国語では「文武双全」や「文武全才」などと言う。しかし、現代における中国の教育は、塾や宿題を規制しなければならないほど学業に偏っている。そのため、身体の健全な発育を重視する日本の教育方針が高く評価されているようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は13日、「日本の武道教育」を紹介する動画を配信した。

 この動画では、日本の教育方針は「文武両道」だとして、雪が積もるなか裸足で空手の型を練習する子どもたちと、空手の演武を披露する小さな女の子を紹介した。日本では、空手のほか剣道、弓道、柔道などの武道を学ぶ子どもは多く、幅広くいろいろなスポーツに親しむ機会がある。

 配信者は、特に雪の中、裸足で空手の練習をする子どもを見て、日本の親からはクレームが出ないのだろうか、と心配しながら「日本には、体の鍛錬は心の鍛錬になるという考え方がある」と紹介した。その点、「温室の中で、アニメを見てイケメンを追いかけている中国の子どもたちは、将来どうやって日本の子どもと競争するのだろう」と国の未来を憂いていた。「文も必要だが武も必要」だと訴えている。

 この短い動画は中国人の興味を引いたようで、かわいい子どもにあえて厳しくする日本の教育方針が手放しで絶賛されていた。中国の子どもに関しては、「ゲームなら負けないんだが」、「中国の学校には、子どもたちがぶつかることを恐れて運動会を開催する勇気がない」、「中国の子どもたちにはスマホゲームがあって、甘やかしてくれる祖父母がいる。スマホゲームさえしていれば口元に食事まで運んでくれる」など、自嘲気味のコメントが多く寄せられていた。

 中国人自身も、子どもたちが甘やかされて心身ともに軟弱になっている現状に気付きながらも、自分の子どもでなければどうしようもないとあきらめているようだ。中国は思い切った教育改革を宣言し実行に移しているが、「文武両道」への道は険しいようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が「我が子は日本の子どもとの競争に勝てるのか」と不安がる理由