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 アメリカのテキサス州で、3日間行方不明になっていた3歳の男児が、ある1人の男性によって森の中で発見された。

 男児は、食べ物も水もない状態で過ごしていたが、野生生物に襲われず気候も穏やかであったことが生存の可能性に繋がったようだ。

 男児を発見した男性は、警察に「男の子を森に探しに行くよう神のお告げを受けた」と話しているという。

 第六感なのか、本当に神のお告げなのかどうかはわからないが、発見できたのは確かに奇跡だ。

【画像】 家の前で犬と行方不明になった3歳男児

Toddler missing in Texas found safe in nearby woods l GMA

 テキサス州グライムズ郡プランターズビルに住むアラセリ・ヌニェスさんは、3歳の息子クリストファー君を連れて買い物から帰宅し、車の中に積んでいた荷物を家に運び込んでいる間、クリストファー君が姿を消したことに気付いた。ほんの数分という目を離した隙の出来事だった。

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 アラセリさんは、クリストファー君の姿を求めて周辺を探し回った。しかし、どこにも息子の姿を見つけることができなかった。

 実は、クリストファー君は隣人の犬の後をついて自宅から離れてしまっていたようだ。

 その後、犬は戻ってきたが、戻って来ないクリストファー君の安否を心配したアラセリさんは、同郡保安官事務所に通報。

 まだ幼い子供が行方不明になったニュースは全地域に伝えられ、翌日のメディアのインタビューで、アラセリさんはスペイン語で涙ながらに「息子は誘拐されたかもしれない。どうか息子を見つけ出してほしい」と訴えた。

 その後、FBIの指揮のもとドローンや複数の警察犬を使った大掛かりな捜索が広範囲にわたって開始され、地元ボランティアの人々もそれに参加した。

 そして3日後、ついにクリストファー君が発見されたのだ。

神のお告げを受けたという男性がクリストファー君を発見

 クリストファー君は、自宅から8kmも離れた森の中にいた。飲まず食わずの状態で、発見された時には疲れと空腹を訴え、軽い脱水症状を起こしていたが、特に怪我もない様子だったという。

 その後、クリストファー君は念のためにテキサス子供病院へと搬送。健康に異常がないことがわかると、自宅へと戻った。

 捜査にあたったグライムズ郡保安官事務所のドン・ソーウェル保安官は、次のように話している。

3日間、クリストファー君が食べ物や水がない状態でどのように生き延びたのかは不明ですが、生きて発見されたことは奇跡です。この1件が嬉しい結末となったことを喜ばずにはいられません。

 更に同保安官は、クリストファー君を森の中で発見したのは、ある1人の男性だったことを明かした。

 ソーウェル保安官が話を聞いたところによると、その男性(本人の意思により匿名)は「子供を探すよう、神のお告げを受けた。今朝、森に探しに行ったら男児が見つかった」と話したという。

 なお、この1件を受けた専門家や医師はこのように述べている。

普段健康に問題がない子供の場合、数日間は食べ物を口にしなくても生き延びる可能性は十分ありますが、大人より水分を多く必要とする幼い子供の場合は水を数日飲まずに過ごすことが命取りになります。

そのことを考えると、クリストファー君が3日間飲まず食わずで生き延びられたのは、まさに奇跡です。また、森の中で野生生物に襲われることなく、気候が穏やかだったことも生存の可能性に繋がったのではないでしょうか。

 3日ぶりに我が子を腕に抱くことができたアラセリさんは、「息子の捜索と発見に関わった全ての人にお礼を言いたい。神が息子を救って下さった」と笑顔で感謝の言葉を口にした。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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これが奇跡か?神のお告げに従った男性、3日間行方不明だった男の子を発見