ラ・リーガ第9節、セルタvsセビージャが17日にエスタディオ・ムニシパル・デ・バライードスで行われ、アウェイのセビージャが0-1で勝利した。
 
1試合未消化ながら首位と3ポイント差の4位に位置するセビージャ。前節のグラナダ戦では今季初黒星を喫した中、今節は16位のセルタ(勝ち点7)を相手にバウンスバックを図った。
 
週明けにチャンピオンズリーグ(CL)のリール戦を控える中、前節からは先発6人を変更。出場停止のジエゴ・カルロスと負傷のクンデの代役にレキク、グデリを起用したほか、アウグスティンソンがプリメーラデビュー。代表戦や負傷の影響で主力を欠く前線はオリベル・トーレスラファ・ミル、オカンポスが並んだ。
 
フェルナンド、グデリ、レキクをセンターバックに配置し、前線はオリベルをトップ下、オカンポスとラファ・ミルを2トップの形にする[3-4-1-2]の布陣で臨んだセビージャ。立ち上がりから主導権争いが続く中、10分にはラキティッチが枠を捉えたミドルシュートで牽制する。
 
ここから一気に流れを掴みたいセビージャだが、トップ下に入るオリベルを起点にボールの保持率こそ高めていくものの、両ウイングバックの攻撃参加を含めなかなか攻撃に厚みを加えられず、セットプレーやロングボールでの散発なフィニッシュが目立つ。
 
一方、相手の攻撃を冷静に受け止めつつサンティ・ミナとアスパスの強力2トップを起点にカウンターからチャンスを窺う。その形からデニス・スアレスのミドルシュート、サンティ・ミナのロングシュートで惜しい場面を作り出すが、こちらもややパンチ不足。中盤での潰し合いが目立った試合は0-0での折り返しとなった。
 
後半に入ってグデリの立ち位置をアンカーに上げて微調整を図ったセビージャだが、立ち上がりの50分にアスパスとサンティ・ミナのコンビにボックス内への侵入を許すが、ここはGKブヌがうまくコースを消したこともあり、シュートは左ポストを叩いた。
 
この微妙な入りを受け、ロペテギ監督は53分にオリベルとラキティッチを下げてスソとデラネイを同時投入。すると、この交代が完璧に嵌る。54分、相手陣内中央で仕掛けたスソがミドルシュートを狙うと、DFにディフレクトしたボールがボックス中央のラファ・ミルの足元にこぼれると、冷静に左足でGKのいないコースに蹴り込んだ。
 
投入直後のスソの絡んだ攻撃から先制に成功したセビージャだが、この得点によって流れを掴むまでには至らず。満員のバライードスの後押しを受け、すぐさま反撃を試みるセルタの攻勢に晒され、幾度となく際どいクロスを上げられる。
 
この苦境を受け、ロペテギ監督はラファ・ミル、オカンポスに加え、負傷のジョルダンを下げてラメラ、アクーニャ、オスカルと20分余りを残してすべての交代カードを切る。一連の交代でストライカー不在となったチームは、重心を後ろに置きながら相手陣内でのボール保持でのゲームコントロールを試みる。
 
試合終盤にかけてはセルタの運動量が落ちた影響もあり、試合は完全に膠着。追加点を奪って試合を殺すことはできなかったものの、持ち味の堅守できっちり逃げ切って2戦ぶりの白星を手にした。

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