古くなったエンジンオイルは真っ黒に汚れる! そもそも「黒いモノ」の正体とは?

この記事をまとめると

エンジンオイルが次第に黒くなるのはなぜか

■原因のひとつにエンジンから出るカーボンやデポジットなどがある

■またエンジンオイル自体の劣化も挙げられる

「いいオイルは汚れやすい」と言われることも

 メンテナンスの要がオイル交換。現在は1年もしくは1万km毎というように、時間と距離で管理するのが一般的だ。その昔は汚れてきたら、という曖昧な判断をしていたこともあるが、いずれにしてもオイルは次第に黒くなってくるものだ。使っているから黒くなる、と漠然として思っているが、あの黒いものの正体はなんだろうか?

 まずはエンジン自体から出る、いわゆるススなど。カーボンやデポジットなどと呼ばれるものだ。オイルが入っている場所と爆発が起こっているシリンダーとはピストンリングで隔てられているが、どうしてもオイル側に突き抜けてきてしまう。最近のクルマだとススはあまり出ないし、新車時では少なくて、ヘタってくると、次第にその量は増える。あまりにエンジンがヘタるとオイルシリンダーに入って燃え、そこでまた汚れが発生したりする。ススが発生しやすい直噴やディーゼルオイルが黒くなりやすいのはこのためだ。そのほか、未燃焼ガスであるいわゆるブローバイやエアクリーナーを抜けてきた汚れもオイルを汚す原因にもなる。

クルマのエンジンオイルが黒くなるのはなぜか

 そして次が、オイル自体の劣化。オイルは厳しい条件下で、潤滑をしたりしているが、高熱にさらされるため、炭化や酸化が進んでいく。さらに部品同士にすり潰されるような形になるので、添加剤成分も劣化。それらがオイルを汚していく。最近は必須の添加剤であるモリブデンは入れすぎるとスラッジ化しやすい特性をもっている。そのほか、部品自体の削れたものも混じるが、金属の場合、鉄粉となって黒くはならずに、キラキラとしたものとなる。

オイルには汚れを取り込む機能がある

 オイルには清浄性という効果もあって、出た汚れを取り込む機能がある。いいオイルはこの性能も高くて、「汚れやすいのはいいオイル」と言われるのはこのため。オイル交換をするというのは、オイルとともに、これらの汚れを外に排出するのが目的のひとつで、放置すればオイルが取り込むことができなくなった汚れが堆積して、石のようになってしまうこともある。

クルマのエンジンオイルが黒くなるのはなぜか

 そもそも、汚れがどれだけ取り込まれているかや、粘度がどれぐらい落ちているかは見たり、触ったりしてもわからないから、しっかりと時間と距離で管理されているわけだ。また、オイル交換までの間、不純物はエンジン内部を回ってしまうため、オイルフィルターが付けられている。こちらの交換も指定どおりにしないと、エンジン内部の摩耗などにつながるので、ぜひ励行したい。

 ちなみにオイル交換は今では1万2000km毎ぐらいまでロングライフ化しているが、オイルフィルターの交換はオイル交換と一緒に毎回交換となっている。以前はオイル交換2回に1回だったが、それでは汚れを取りきれないということであるし、またエンジンオイルはそれだけ、汚れを取り込んでいるとも言える。

古くなったエンジンオイルは真っ黒に汚れる! そもそも「黒いモノ」の正体とは?