自宅前にペットフードの袋が何度も放置されており、誰かから嫌がらせを受けているのかと頭を抱えていたカップル。しかしある日、“犯人”が袋を持ってくる犯行現場に遭遇し、愛猫の仕業だったことが判明した。この猫はいろんなものを持って帰ってくるそうだが、まさか地元で泥棒猫として有名になっているとは思わなかったという。『WalesOnline』などが伝えている。

ロンドンから西に200キロほどの場所にあるコッツウォルズ地方に住むローレン・ストリートさん(Lauren Street、26)とボーイフレンドのパトリック・ギャリティさん(Patrick Garrity、30)は、自宅前にペットフードの袋が度々放置されていることに頭を悩ませていた。

誰かがイタズラでやっているのだろうかと思っていたローレンさんたちだったがある日、偶然にも袋を持ってやってきた“犯人”の姿をパトリックさんが見つけ、その姿を動画で撮影した。

動画には、窓の外を歩く1匹の茶トラ猫が映っている。この猫はローレンさんとパトリックさんが飼っている愛猫“ティヴァリ(Tivali)”で、その口にはオレンジ色の大きなペットフードの袋をくわえていた。

2人が誰かのイタズラだと思っていた袋は、ティヴァリがどこからか盗んできたものだったのだ。パトリックさんはまさか愛猫の仕業だったとは少しも考えていなかったので、衝撃の事実に大笑いしている。そしてパトリックさんが窓を開けると、ティヴァリは軽やかにジャンプして室内に入り、悪びれるそぶりも見せずそそくさと部屋の奥へ盗品の袋を持っていった。

ローレンさんは「家の外にDreamies(猫用おやつ)やAldi(スーパーマーケット)で販売されているおやつパック、中には犬用のものなどもありましたよ。ティヴ(ティヴァリの愛称)は少なくとも10袋は盗んでいたと思います。どこからこの袋を持ってきたのか全く分からなかったので、謎に包まれたままでした」と苦笑いで明かす。

その後、ローレンさんは近所の人たちに話を聞いてみたそうで、「隣に住む女の子が猫にエサをあげられるようにと近所の人が外に置いていたおやつを、ティヴァリは袋ごと盗んでいったと教えてくれました。ティヴァリは私たちとシェアするために持ってきてくれたのかもしれないですね」とティヴァリの犯行を真相を明かし、このように続けた。

「ティヴァリはよく不思議なものをたくさん持って帰ってきます。カエルを持ってきた時は大騒ぎしますね。奇妙な贈り物を持ってきてくれるんです。ドフィノワーズ(ジャガイモグラタン)のポテトを見つけたときもありましたよ。」

「ティヴとティヴの父親の“リンクスLynx)”はこの地域では有名で、ティヴもリンクスもおしゃべりなので多くの人が立ち止まって話しかけています。」

もともと有名な猫だったようだが、“泥棒猫”としての認知度も高かったことにローレンさんは驚いたようだ。

ちなみに盗み癖のある猫はこれまでにもニュースに取り上げられたことがあり、近所の洗濯物を盗んでしまったり現金まで盗んでしまう猫もいた。こうした盗み癖はなかなか治すことは難しいようで、アメリカに住むある飼い主は「うちの猫は泥棒です」と庭に看板を立てて近所に告知するという斬新な方法で対応していた。

画像は『WalesOnline 2021年10月13日付「Couple confused by empty pet treats outside home capture moggy trying to sneak stolen packet through window」(Image: Kennedy News/@lynxstagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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