先進運転支援システム(ADAS)や、自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア『SVNet』を提供するStradVision, Inc.(韓国ソウル市、CEO キム・ジュナン、以下、ストラドビジョン)は、10月19日から22日まで開催されるアジア最大級の規模のIT技術とエレクトロニクスの国際展示会『CEATEC 2021 ONLINE』に出展いたします。

SVNetによる物体認識とARヘッドアップディスプレイのコンセプトイメージ

今回の出展ブースでは、昨今自動車業界でニーズの高い物体認識の高度化、低価格化技術を中心に展示します。さらに、先進運転支援システム(ADAS)におけるLiDARのコストダウンのための代替手段として注目されている距離測定技術の『疑似LiDAR』、年平均成長率28.5%で成長しているヘッドアップディスプレイHUD)市場向けの技術として『セマンティックセグメンテーション』について発表します。


■発表1:高価なLiDARに替わる『疑似LiDAR』
距離測定や物体認識で用いられるLiDARは、レーザー光線による正確な距離の検出が強みですが、供給単価が高額であることや車両搭載に対する課題があります。ストラドビジョンでは、単眼カメラの画像から物体までの距離を計測する『疑似LiDAR』を量産に向けて開発しています。既存のLiDARと比較して安価に同様の機能を得ることができます。

ストラドビジョンの深度推定技術は、カメラが取得した2次元画像をディープラーニングで分析し、車両周辺のオブジェクトの距離や深度などの情報を3次元データに変換し、仮想の点集合(右)と深度マップ(左下)の形で表現します。単眼カメラの利用、低性能なSoCへの組み込みが可能であり、ADASや自動運転機能の実装において、コスト削減、小型化、効率化の効果を提供します。
2次元画像から深度を計測した結果
■発表2:拡張現実ヘッドアップディスプレイ向け前方カメラ認識技術
自動車用ヘッドアップディスプレイHUD)市場は、2030年末までに7,875百万米ドルに達すると予測されます。また、予測期間中に23.1%の年平均成長率で拡大する予想です※。この市場に対して、ストラドビジョンでは、快適で安全な運転を実現する最先端の運転補助システムである拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)向けの物体認識技術を開発しています。

拡張現実ヘッドアップディスプレイは、車のダッシュボード等からフロントガラスに情報やCGを投影することで、運転者が前方から目をそらすことなく、情報取得を可能にするものです。ナビゲーションシステムや危険回避通知など、走行安全性を向上する効果が大きく、多くの自動車メーカーが主要ラインナップに搭載することを検討しています。

ストラドビジョンが提供するディープラーニングベースの物体認識ソフトウェア『SVNet』は、車線や様々なオブジェクトを区別して認識する『セマンティックセグメンテーション技術』を活用しています。車両や歩行者、信号をはじめとする道路上の様々な物体に関する情報を区別して分析することで、AR-HUDにおけるナビゲーションや注意喚起において、正確な位置に情報を表示することができます。
ストラドビジョンのセマンティックセグメンテーション写真

※出展:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001236.000059861.html


■ストラドビジョンCEO キム・ジュナンのコメント
「昨今、多くの自動車メーカーが、物体認識における距離計測、拡張現実ヘッドアップディスプレイなどの走行安全性向上のために新しい技術の導入を検討しています。高精度な物体認識を低コストで提供するSVNetの強みを元に、日本をはじめとするグローバル市場のプレーヤーとのコラボレーションを拡大し、より多くのドライバーや歩行者に最新の技術による運転の快適性と安全性を提供していきます」


■ストラドビジョン出展ブースについて
CEATEC 2021の公式サイトより登録をいただき、下記のURLからストラドビジョンの出展ブースにお越しください。資料提供やセミナー開催をいたします。

https://online.ceatec.com/booth/3286


世界1300万車両で採用の物体認識AIソフトウェア『SVNet』
SVNetは、カメラ映像からディープラーニングによって検知する自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェアです。過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも、車両が他の車両や車線、歩行者、動物、空き地、交通標識信号機などの対象物を正確に検出・識別することができます。また、SVMソリューションとの連携で、自動駐車支援を実現します。

SVNetは既に14種類以上のハードウェアプラットフォームに対応しており、特許技術によってネットワークパラメータサイズや必要とする演算量、メモリ使用量を少なくしながら、高い物体検出・認識精度を実現します。製品特性に応じたチップ(SoC)への組み込みや、高価なセンサーをカメラに置き換えた利用が可能で、競合他社の製品と比較して、数分の一のコストでADASや量産自動車への提供を可能にしています。

現在、ドイツ・中国市場をはじめ9社のパートナーと提携し、51種類のADASおよび自動運転向け車両に採用され、世界中で1300万台の量産車に導入される予定となっています。また、欧州でのレベル4自律走行バスプロジェクトをはじめ、欧州と中国で複数の生産プロジェクトに取り組んでおり、すでに中国の道路でADAS車両を展開しています。


■ストラドビジョンについて
2014年に設立されたStradVision, Inc.は、高度な運転支援システム(ADAS)向けの、画像処理AI技術のパイオニアです。競合他社と比較し、数分の一のコストでADAS機能を利用できるようにすることで、自律走行車の登場を加速しています。

現代自動車LGエレクトロニクス、IDG Capital、アイシングループなどからの出資を受け、ソウル、サンノゼ、東京、ミュンヘンに拠点を構え、データアルゴリズムのエンジニアをはじめとする200名以上のチームによって、完全自律走行車両の実現を促進すべく事業を展開しています。

2020年には、NVIDIA だけでなく、ルネサス主催『R-Carコンソーシアム』のプロアクティブ・パートナー・プログラムにも選出され、『Autonomous Vehicle Technology ACES Award in Autonomy(ソフトウェア部門)』も受賞しています。

ドイツの大手自動車メーカーと提携し、同社の車両ラインナップのナビゲーションシステムおよび車線維持支援システム(LKAS)にAR(拡張現実)を提供しています。また、世界的なTier1自動車メーカーと提携し、自動駐車支援(APA)などのパークアシスト機能をサポートするサラウンド・ビュー・モニタリング(SVM)アルゴリズムの提供を開始しました。

日本市場においては、2020年8月には大手システムオンチップ(SoC)ソリューション企業である株式会社ソシオネクストと、日本市場へのSVNetの供給を拡大するための協業契約を締結しております。

なお、国際的な品質マネジメント規格ISO 9001:2015と、情報セキュリティ規格ISO 27001:2013の認証も取得しています。

代表者:CEO / Ph.D & CFA 金埈焕(キム・ジュナン)
韓国本社:3Fl. 464, Gangnam-daero, Gangnam-gu, Seoul, 06123, Republic of Korea
米国本社:3003 N 1st St #319, San Jose CA 95134, USA
ネットワーク:韓国、日本、中国、ドイツ、アメリカ
URL:https://stradvision.com/ja/home-ja/


■一般・法人の方からのお問い合わせ
ストラドビジョン株式会社
東京都新宿区西新宿8-14-18
03-6279-1053(代表)
toshihiro.sato@stradvision.com
お問い合わせ:https://stradvision.com/ja/contact-ja/


配信元企業:StradVision inc.

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