習い事に行こうとしたものの、途中で救急車にひかれてしまった女の子。そのせいで頭部などに重傷を負い死亡していたことを、『The Sun』など海外のメディアが伝えている。
■救急車が突然バック
ロシアで暮らしていたポリーナちゃん(当時7)が、事故に遭ってしまった。その頃、ロシアでは新型コロナウイルスの感染拡大が極めて深刻だったことから、救急車が頻繁に出動。
ひとりでも多くの患者を救おうと隊員たちも全力を尽くしていたが、ある患者のもとに向かっていた救急車が、いきなりバックしはじめたのだ。
救急車は、歩いていたポリーナちゃんに接近。運転手が後方に注意を払っていなかったのか、ポリーナちゃんがいることにまるで気づいていなかった。
■女児がひかれて死亡
音楽教室に向かっていたポリーナちゃんは、背後から救急車にひかれて転倒。縁石に頭をぶつけ、開放性頭部損傷を負ってしまった。
救急車に乗っていた隊員たちはすぐに飛び出し状態を確認したが、頭部外傷に加えろっ骨も何本か折れていたポリーナちゃんを、助けることはできなかった。
■悲しみに暮れる両親
父親のアレクセイさん(39)はポリーナちゃんの写真を公開し、「あの人たちが誰を殺したのか、みなさんにもぜひ見ていただきたい」「運転していた人物に何が起きようと、娘はもう帰ってきません」と話した。
またポリーナちゃんの母親について「妻は横になったまま、ずっと一点を見つめています」と言及し、両者の心の傷の深さをうかがわせた。
■サイレンも鳴らさず…?
運転手側は、「現場で道路工事が行われていた」「患者のもとに到達するには、あの場所でいったん救急車をバックするしかなかった」と説明しているという。アレクセイさんはこの主張を把握しているが、「あそこでバックする必要はなかったはず」と考えているそうだ。
なお、運転手については「救急車のサイレンを鳴らすのを忘れていた」という情報もある。せめてサイレンを鳴らしていたら、ポリーナちゃんも危険に気づき逃げることができたのかもしれない。
いくつかのミスが重なり、ポリーナちゃんはたった7歳でこの世を去るはめになってしまった。
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