2011年東京電力福島第一原発事故が転換点となり、世界の原発事情は大きく変わった。日本で再稼働した原発は少なく、廃炉が決定した原発もある。欧米諸国も廃炉を進めているが、中国は逆に建設ラッシュで、日本に代わって世界第3位の原発大国となった。中国メディアの網易は14日、「日本の原発が世界第3位の地位から転落してしまった理由」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は中国に追い抜かれるまで、米国とフランスに次ぐ世界で3番目の原発大国だったと紹介した。エネルギー自給率の低い日本にとって、原子力発電は石炭や石油に代わる新たなエネルギーとして期待されてきた。経済効果と安定性も評価され、どんどん建設が進んだと日本の原発の歴史を振り返った。

 しかし日本は、福島原発事故を機に2011年から2021年までの10年間で原発を54基から33基に減少させている。西洋諸国も軒並み保有数を減少させるなか、中国とロシアだけが増加に転じた。中国は13から50基に、ロシアは32から38基に増加した。中国はさらに40基が新たに建設予定と報じられており、このままでは2位のフランスを追い抜き、トップの米国にも迫る勢いだ。

 日本では原子力と言えば原子力発電所の印象が強いが、記事は原子力には様々な活用法があるとその優位性を伝えている。工業、農業、医療など各分野で応用されており、日本はこの点で研究が進んでいるそうだ。また二酸化炭素を排出しない原発は、環境に優しいという利点もあるのに、ここまで廃炉を進めて世界第3位から転落してしまった日本が、再び原発大国に戻るのは難しいとの見通しを示した。

 記事は原発の利点を強調し、日本に代わる新たな原発大国としての地位を確立したことを誇らしげに伝えている。原発に逆風が吹いている日本では考えられない話だが、中国は原発を「中国製造2025」の柱の1つに位置付けており、本腰を入れて拡大していくことになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本が原発大国の座から転落し、中国が原発大国になった経緯とは