大人びた雰囲気の娘の友達について描いた漫画「子供たちだって、みんな頑張っている。」がSNS上で話題となっています。娘が最近一番仲良くしているユキちゃんは、娘とは対照的な大人びた雰囲気の女の子。時々、うそめいた言動が気になっていましたが、ある一件で見方が変わり…という内容で「ほっこりしました」「とてもかわいらしいですね」「娘さんもユキちゃんもすてき」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

今後の子育てが不安だった自分

 この漫画を描いたのは、主婦アルバイターの鈴木マルミ(ペンネーム)さん(39)です。インスタグラムで育児漫画を発表しています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

鈴木さん「子育てをしていると『子どもは天使なのか、悪魔なのか』『性善説と性悪説はどちらが正しいのか』と考えてしまうことがよくあるんです(笑)ユキちゃんの言動が気になりだしてから、やはり、子どもは放っておくと悪い方向へと行ってしまうのか…と、今後の子育てが不安になっている自分がいました。そして、『どこかに同じ不安を抱いている方もいるのでは?』と思い、漫画にしてみました」

Q.娘さんから聞いていたユキちゃんの印象は、あまりいいものではなかったのですか。

鈴木さん「いい印象ではなかったですね。娘の話を聞くだけでは、彼女がうそをついているのか、娘がやりとりの中で勘違いをしているだけなのかよく分からなかったので、悪い子と決め付けてはいけないとは思いながら、疑ってはいました」

Q.ユキちゃんに対する印象は変わりましたか。

鈴木さん「変わりました。私が勝手につくり上げたイメージの『プライドが高く、うそつき』なユキちゃんなら、まだ親離れできないで泣いている娘を見て、ばかにしかねないと思っていたからです。一見クールだけど、心根の優しい子なんだと思うようになりました」

Q.今回の件で反省したことはありましたか。

鈴木さん「勝手に悪い子のレッテルを張り、全人格を疑うような見方をしてしまっていたことを反省しました。まだ子どもですし、話の中にうそがあるのは仕方ないと思います。大人でも、うそはつきますからね(笑)一つ悪いことをするからといって、その子がいつも悪いことをするわけではないということを学びました」

Q.娘さんがいいお友達に囲まれて園生活を送れていることに、どのような思いがありますか。 

鈴木さん「ただただ、お友達や、その環境をつくってくださっている先生方に感謝です。私自身が幼稚園嫌いだったので、娘もそうなってしまうのでは…とどこかに不安があったのですが心配無用でした」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

鈴木さん「『困ったときに手を差し伸べてあげられる子も、差し伸べてもらえる方も、どちらもすてきですね』と優しいお言葉を頂きました」

Q.現在、取り組んでいる創作活動は。

鈴木さん「まだカタチにはなっていませんが、別ジャンルの作品の構想をして、1人でニヤニヤしているところです!」

オトナンサー編集部

漫画「子供たちだって、みんな頑張っている。」のカット=鈴木 マルミ(marumi.suzuki)さん提供