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94年8月、事件当時のエリック・M・スミス(写真:AP/アフロ

10月16日、1人の殺人犯の仮釈放が認められた。エリック・M・スミス(41)は1994年、当時4歳だったデリク・ロビーくんを殺害した罪で13歳から27年間服役している。AP通信などが報じた。

スミスは11回目の仮釈放委員会に出頭。ニューヨーク州矯正局により申請が認められ、早ければ11月17日、27年ぶりに釈放されるという。

1994年、13歳だったスミスは近所に住むデリク・ロビーくん(当時4)を自宅近くの森に誘い出し、石で殴って殺害。遺体に性的虐待を加え、第二級殺人罪で起訴された。弁護士はスミスに精神疾患があるとして無罪を主張したが、評決は有罪となり服役していた。

被害者であるデリクくんの両親は、スミスの釈放を阻止するために長年反対運動を続けてきたとAP通信は伝えている。両親は仮釈放が検討されるたびに声を挙げ、暴力犯罪者の公聴会が開かれる間隔を現行の2年から5年に拡大するよう働きかけてきた。

2012年にデリクくんの両親は、「彼が私たちの息子にしたことは、彼を閉じ込めておく理由として十分でしょう」と13WHAMに語っている。

2014年の仮釈放申請を棄却する際、同委員会は「あなたは前向きに矯正プログラムに取り組み、服役記録もクリーンですが、あなたの行動が引き起こした命の損失を軽減するものではありません」とスミスに対してコメントしていた。

AP通信によれば、今回の決定について、デリクくんの両親はコメントを拒んでいるという。