アリゾナ州で今月4日、体重約6378グラムの赤ちゃんが誕生した。この道27年の医師も仰天したというビッグな男児は、おむつや服も新生児とは思えないような特別サイズだという。『FOX 10 Phoenix』などが伝えている。

アリゾナグレンデールの「バナー・サンダーバードメディカル・センター(Banner Thunderbird Medical Center)」で4日、ケイリー・パトーニーさん(Cary Patonai)の三男フィンリー君(Finnley)が誕生した。もともと帝王切開を予定していたものの、ケイリーさんが妊娠38週の検診で破水し予定より早い手術での出産となった。

誕生したフィンリー君の体重は、医師も度肝を抜く約6378グラム(14ポンド1オンス)で、身長は約60.3センチ(23.75インチ)もあり、ケイリーさんは「最後の超音波検査でのフィンリーの体重は約5900グラムだったの。看護師は『検査は正確とは限らないから、そんなに重くはないのでは?』と言っていたけど、医師には『6260グラムくらいになるでしょう』と警告を受けていたのよ」と明かすと、このように続けた。

「取り上げた医師らは『オーマイガッシュ。こりゃ、すごく大きいぞ!』と声をあげ、みんなが『こんな大きな赤ちゃんは見たことがないわ』『信じられない』『どこもかしこもまんまるで完璧よ』などと言って驚いていたわ。」

「分娩後は毎日出産に関わっているはずの医師らが、私の胸に置かれたフィンリーの写真を撮っていたわ。もちろん許可を取ってのことだけど、私はまだ処置をされている最中だったのよ。なんだかおかしいでしょう。」

「それにこの道27年のベテラン医師でさえ『これまでの経験のなかで一番大きな赤ちゃん』と仰天していたわ。病院はフィンリーのために特大オムツを注文しなくてはならず、私たちが用意した服も小さすぎてね。家族が生後6~9か月の赤ちゃん用の服を買いに走ったくらいよ。」

なおフィンリー君は、8日間を新生児集中治療室(NICU)で過ごした後に元気に退院しているが、ケイリーさんは「病院では医師や看護師もみなフィンリーのことを話題にしていたわ。息子はまるで小さなセレブのようだったの」と笑い、こんなエピソードをシェアしてくれた。

「NICUにはフィンリーの他に3人の赤ちゃんがいて、フィンリーの体重は3人分の体重を合わせた重さと一緒だったの。それで3人のうちの1人の親から『うちの子にお肉を少し分けて欲しいわ』なんて冗談で言われたほどよ。」

実はフィンリー君の2人の兄も誕生時は平均体重を上回っていたそうで、10歳のデヴレン君(Devlen)は約3719グラム(8.2ポンド)、2歳のエメット君(Emmett)は約5034グラム(11.1ポンド)だったという。米ミシガン州の「ユニバーシティ・オブ・ミシガン・ヘルス(University of Michigan Health)」によると、生まれたばかりの赤ちゃんの平均体重は約3500グラム、身長は50センチとのことで、フィンリー君が群を抜いて大きかったことが分かる。

フィンリー君の誕生で3児の母となったケイリーさんは、2008年以来19回の流産を経験しており、「フィンリーを妊娠中はお腹がパンパンで、羊水の量が2倍近くになり酷く苦しんだの。でも生まれてみると全く手がかからなくてね。フィンリーは本当にいい子なのよ」と嬉しそうに語った。また夫のティムさん(Tim)も「とても興奮しているんだ。だってフィンリーが生まれたことで私たちの家族は完璧になったのだから」と笑顔を見せている。

ちなみに2019年には米ニューヨークで、約6,946グラムの女児が誕生し病院の記録を更新していた。身長は約59センチだったという。

画像は『LADbible 2021年10月16日付「Mum Gives Birth To Baby Boy Weighing Almost Twice As Much As Average Newborn」(Credit: Fox 10)』『ABC 7 Chicago 2021年10月16日付「Woman delivers 14-pound baby after suffering 19 miscarriages」』『The Mirror 2021年10月16日付「Mum gives birth to 14lbs baby boy who can fit in clothes for a nine-month-old」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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