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キャリコネニュースで実施中のアンケートに、外資系企業でのエピソードが寄せられた。クリエイティブ職の40代女性が勤務する外資系企業では「勤続2年で重鎮になるくらい、退職者が異常に多すぎる」という。

「ある朝出勤したら日本法人のトップがいきなりクビになっていたり、マネージャークラスが何人も突然いなくなったり、果てには人事が失踪したりしました。もちろん業務にも支障が出まくり、法律という概念もありません」

トップがクビになり人事が失踪する職場、辞めたくなるのも当然だ。(文:林加奈)

※キャリコネニュースでは「会社辞めよう」と思ったエピソードを募集しています。回答はこちらから。
「私たち30代半ばの社員たちは20代が何か失敗すればその責任を問われる状況に」

管理・事務職の40代女性は管理職を期待されながら、外資系企業に入社。業務で結果を出してきた。

「まず、中途入社後数週間であるプロジェクトのリーダーに抜擢された。嫉妬した既存社員が多く、それを私にぶつけ一切手伝わないなどの不条理な状況の中、何とか実施。業績も常に上位3位以内だったため、次期昇進を口頭ではあったが約束された」

ところが、入社して1年もたたないうちに会社が「若い世代をマネジメント層へ」と、方向転換したことで「何をして無駄になった」と感じたという。

「20代を推す方針に変わり、私たち当時30代半ば社員たちは、20代社員が何か失敗すればその責任を問われる状況になり、変わらず業績はトップでしたが、次第に隠されたりなかったりされることになった。そもそもが、日系でもあるまいし、年齢で判断されるということに違和感満載」

と不満をあらわにしている。

「20代に振り回される社内政治が始まった」

女性はさらに「外資系企業は基本中途採用のため、育てるという文化はない。自らが成長していくことが求められるため、いきなり他人の成長の責任を取るなど意味がわからず、協力はしましたが、明確な指針がないうえ、常に結果論、抽象的な指示に終始し、モチベーションは最低になった」と綴っている。そして社内の雰囲気がどんどん悪くなっていった過程を次のように語る。

「20代の社員による言ったもん勝ちになっていき、人によっては恐ろしいレベルの幼稚な意見が堂々と採用されていき、日本だけ異様な雰囲気になっていった。『意見が言えないのは30代社員が育てていないから』なども言われるようになり、20代に振り回される社内政治が始まり、泣いたもん勝ちや、突然いじめが始まったり。当然会議や社内の雰囲気は荒れていきました」

かなりカオスな状態が伝わるが、女性は「仕方がないことと思います。会社が求めたことなので」と、すでに諦めた様子で回答を締めくくっている。

「日本法人のトップがいきなりクビ、人事も失踪」外資系を辞めようと思った瞬間