日本語は、平仮名片仮名、漢字、ローマ字の4種類の文字を使って表記する世界的にも珍しい言語だ。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「なぜ日本人日本語から漢字を排除しなかったのか」と質問するスレッドが立てられ、中国のネットユーザーからさまざまな回答が寄せられた。

 スレ主は、日本語表記で用いている漢字は、平仮名でも表記できるのに、あえて漢字を使用するのはなぜかと問いかけている。これに対して、漢字を使わずに平仮名だけで表記すると意味が伝わりにくくなると指摘する人がいた。例えば、「きょうはいしゃにいく」と書いた場合、歯医者に行くのか医者に行くのか分からないと、具体例を挙げている。

 同様に、日本語には同音異義語が多いからだという意見もあった。このため、漢字を使わないとどの意味なのか分からなくなってしまうという。実際、「こうしょう」という単語には48の意味があり、漢字表記でないと意味が誤解されてしまうことがあるだろう。

 また、日本でも漢字廃止の動きはあったものの結局実現しなかったと紹介する人もいた。日本は漢字使用の歴史が長いのでそう簡単に廃止できるものではなく、戦後にもGHQの占領政策の一貫として、漢字を廃止しアルファベットに置き換えることが検討されたが、すでに識字率が極めて高かったので漢字を簡略化しただけだったと伝えている。

 ほかには、「日本人は自尊心があるからだ」、「日本人は歴史を尊重し、伝統を守るから」とのコメントや、「最近の日本の若者の漢字レベルからすると、漢字を使わなくなる日はそう遠くないと思う」という意見もあった。とはいえ、全体的には、中国から輸入した漢字を今でも使用している日本のことを好意的に見ているコメントが多いようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

たくさんの文字を使う日本人、なぜ漢字を排除しなかったのか=中国