近畿経済産業局と3Dものづくり普及促進会(事務局:(株)立花エレテック)が展開する「Kansai-3D実用化プロジェクト」では、素材、熱処理、3D造形に必要なガスなど、我が国が強みを有する技術とAMとの掛け合わせによる3D積層造形技術の実用化を促進するため、オンラインセミナー「AMと最先端の周辺技術との掛け合わせによる高付加価値化」を開催します。
AM:Additive Manufacturing(三次元積層造形技術による製造方式)

  • 趣旨
 AMを活用した量産化において日本企業が海外と競争していく上で、単に工作機械を3Dプリンタに置き換えるのではなく、日本ならではの強みを有する素材や技術と掛け合わせることにより、製品の高付加価値化を図ることが重要です。
 このため、近畿経済産業局が3Dものづくり普及促進会と連携して展開する「Kansai-3D実用化プロジェクト」では、11月18日(木)にオンラインセミナー「AMと最先端の周辺技術との掛け合わせによる高付加価値化」を開催します。

 本セミナーでは、特別講演として、早くからAM活用に取り組んできた日産自動車株式会社から、激変する環境の中、自動車に対する顧客の多様なニーズに応えるこれからの商品動向とそれを実現する生産技術について解説いただくとともに、プロジェクト協力企業9社(素材メーカー6社、熱処理メーカー2社、ガスメーカー1社)との連携により、様々な特徴を持つ素材、後工程の熱処理、金属3D造形時に必要なガス等に係る最先端の技術を紹介し、AMの実用化に向けて支援します。
  • 概要
セミナー「AMと最先端の周辺技術との掛け合わせによる高付加価値化」
日時:2021年11月18日(木) 13:30~16:30
会場:オンライン ※YouTubeで配信予定
参加費:無料
共催:近畿経済産業局、3Dものづくり普及促進会
申込方法:3Dものづくり普及促進会の以下ホームページよりお申し込み下さい。
http://welcojp.com/kansai3d/index.html
  • プログラム
13:30 開会挨拶
     3Dものづくり普及促進会
     http://3d-monodukuri.jp/


13:35 特別講演「自動車の商品動向と生産技術~Game Changerとなる生産技術~」

     日産自動車株式会社
     https://www.nissan.co.jp/
     パワートレイン生産技術開発本部 パワートレイン技術企画部
     パワートレイン技術統括グループ
     エキスパートリーダー(新商品工法開発) 塩飽 紀之 氏

     激変する環境の中、自動車に対するお客様の多様なニーズに応えるこれからの商品動向とそれを実現する生産技術について解説します。


<協力企業9社から特殊素材、冶金、ガスに係る最新技術の紹介 1社15分>

14:05 【素材】「チタン積層造形における当社の取組み紹介

     株式会社大阪チタニウムテクノロジー
     https://www.osaka-ti.co.jp/
     高機能材料部 高機能材料営業グループ 参事 菅野 英明 氏      積層造形に使用するチタン粉末の製法・特性について紹介します。
     併せて、現状の課題と今後の展開についても紹介します。


14:20 【素材】「金属3D粉末の製法と開発事例」

     山陽特殊製鋼株式会社
     https://www.sanyo-steel.co.jp/
     粉末事業部 技術部長 相川 芳和
     
     3D造形用粉末の作製に広く使用されているガスアトマイズ法について特徴を紹介します。また、3D用粉末に関する当社の開発合金について2点ご紹介いたします。


14:35 【素材】「粉末積層造形分野における材料開発事例のご紹介」

     大同特殊鋼株式会社
     https://www.daido.co.jp/
     技術開発研究所 溶融成形研究室 室長 杉山 健二 氏

     当社では粉末床溶融結合法で用いられる金属粉末として、DAP(TM)-AMシリーズをラインナップしており、本製品の開発事例について紹介致します。

14:50 【素材】「AMならでは材料の開発とAMソリューションの提供」

     日立金属株式会社
     http://www.hitachi-metals.co.jp/
     金属材料事業本部 AMソリューションセンター
     シニアアドバイザー 大坪 靖彦 氏

     新たな工法であるAMに適した「AMならでは材料」の開発例と「AMならでは材料」を起点としたAMソリューション提供の取組について説明します。

15:05 【素材】「AMを活用したデジタル製造ネットワークにより、エコマテリアル、エコプロダクト
の開発、量産を可能とする強靭なサプライチェーンの構築・実証をめざす」

     三菱重工業株式会社
     https://www.mhi.com/jp
     エナジードメイン エナジートランジション&パワー事業本部
     GTCC事業部AM事業室
     主幹技師 今野 晋也 氏
     パンデミックで破綻しない強靭なサステナブルサプライチェーン構築をAMデジタル製造で目指し、「AM-Zone(R)」をコアに複数製造拠点をネット―ワークで繋ぎ、エコマテリアル(AM用軽量部材・耐熱部材等の開発)からエコプロダクト(例:デスクトップコンバインドサイクルエンジン等)を効率よく開発、量産できるサプライチェーンを構築・実証していきます。日本初の“New Normal Industry”をご紹介します。


15:20 【素材】「高機能樹脂粒子を用いた3Dプリンティングと真球化による効果」

     東レ株式会社
     https://www.toray.co.jp/
     ケミカルプロセス技術部 主任部員 吉川 貴浩 氏

     3Dプリンタ用材料として市場が拡大している樹脂粒子について、高機能樹脂の粒子化や粒子の真球化による新たな適用事例を紹介します。

15:35 【冶金】「金属3D積層造形品における熱処理加工の必要性について」

     大阪冶金興業株式会社
     https://www.osakayakin.co.jp/
     代表取締役 寺内 俊太郎 氏

     金属の3D造形品は、金属組織学的に判断すると鋳造組織です。従来の金属材料を機械加工した加工品と比較して、要求する機械特性は得られず、そのため、材料特性を維持するには熱加工が必要です。

15:50 【冶金】「金属技研における量産部品製作に向けた金属3Dプリンタの取組み」

    金属技研株式会社
    https://www.kinzoku.co.jp/
    技術本部 テクニカルセンター 主事 増尾 大慈 氏

    御客様から量産を意識して依頼される積層造形の品質要求に応え、部品を安定的に生産し続ける為に金属技研が行っている取り組みについて御紹介します。


16:05 【ガス】「ガステクノロジーによるAMものづくり実用化課題解決へのアプローチ」

     大陽日酸株式会社
     https://www.tn-sanso.co.jp/jp/index.html
     R&Dユニット 山梨研究所 AM先端技術プロジェクト
     プロジェクトマネージャー 尾山 朋宏 氏
     次世代のモノづくりを支える大陽日酸の最先端ガステクノロジー。AM実用化拡大に向けた造形品質向上や安定化へのアプローチとは。


16:20  支援策紹介
     近畿経済産業局 地域経済部 次世代産業・情報政策課


16:30 閉会
  • 参考
・3Dものづくり普及促進会の本セミナーサイト
http://welcojp.com/kansai3d/index.html
・Kansai-3D実用化プロジェクトについて(近畿経済産業局のHP)
https://www.kansai.meti.go.jp/3jisedai/project/3Dkansai/press/20190124.html

配信元企業:経済産業省近畿経済産業局

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