中国のポータルサイト・百度に18日、高度経済成長時代に急速に整備された日本の各種インフラが老朽化し、社会問題化しつつあることを紹介する記事が掲載された。
 
 記事は、和歌山県で先日全長546メートルの送水橋が崩落して水漏れが発生し、6万世帯が断水する事故が発生したと紹介。この送水橋は1975年の完成で、当初の使用年限は48年とされていたものの実際には46年で崩落し、想定よりも早く寿命を迎えた理由について「手抜き工事ではなく、酸性の鳥の糞による侵蝕など、設計時に想定していなかった要素によるもののようだ」と伝えた。
 
 また、埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所でも近頃火災が発生し、首都圏の大動脈である山手線京浜東北線など10以上の路線が運行できなくなり、23万人あまりに影響が出たことにも言及。原因は設備の老朽化とされていることを伝えた上で、日本では人間の高齢化問題だけでなく、電気、水道、ガスはもちろん光ケーブルや鉄道、道路に至るまで非常に充実しているインフラ高齢化問題も深刻化しているのだとした。
 
 その上で、インフラには使用寿命があり、できるだけ長く使用するためには普段からのメンテナンスを行うだけでなく、古くなった部分を取り替えるなどの新陳代謝が必要であるものの、そのためには大量のお金が必要になると指摘。すでに欧米では修復が追いつかず、インフラの多くが老朽化した悲惨な状態になっているのに対し、高度成長期の1970年代から急速に整備された日本のインフラは比較的歴史が浅いとしつつも、欧米が経験してきた老朽化の問題をもはや避けて通ることはできないとの見方を示している。
 
 記事は、欧米社会はすでにインフラの老朽化に人びとが慣れてしまっているのに対し、日本では老朽化が始まったばかりで「人びとが慣れるにはまだまだ時間がかかる」とした。そして、今後日本では各種インフラに故障や事故が発生したというニュースがますます増えるばかりだろうと予測した。
 
 インフラや設備は、作る以上に作った後の維持にコストがかかり、メンテナンスを怠れば短期間で使えなくなってしまう。日本はまさに、記事が指摘するようにインフラ維持の危機に直面しつつあると言えるだろう。そして、今世紀の始めから鉄道や道路を始め爆発的な勢いでインフラを整備してきた中国も、半世紀後には同じ問題を抱える可能性があるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

各種インフラが発達した日本が深刻な問題に直面し始めた=中国メディア