19日、自宅で一緒に酒を飲んでいた友人を暴行して死なせたとして、傷害致死の罪に問われた49歳無職男の裁判員裁判が、徳島地方裁判所で開かれた。

 男は今年1月、徳島市内の自宅で友人と酒を飲んでいた際、無職であることを指摘され、激昂。顔を蹴るなど暴行を加えて死亡させたとして傷害致死の疑いで逮捕された。公判で被告は「暴行は顔を1回蹴ったのみだった」などと主張し情状酌量を求めたが、被害者が手や太ももにもケガをしていたことが判明する。

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 裁判官は「衝動的・突発的な犯行だが、顔面を蹴るという危険な行為は許されず、無職であることを指摘され立腹したという動機に、酌量の余地は乏しい」と指摘。そして、「犯行後、被害者の意識がないことを認識しながら発覚を恐れて長時間放置した」「救急隊員に被害者が階段から落ちたなどの虚偽の申告をした上、知人に証拠隠滅を依頼したりするなど、保身を繰り返していた」と断じ、男に懲役7年の判決を言い渡した。

 無職であることを指摘され逆上し、友人を殺すという行動に、「まさに鬼畜。頭がおかしい」「残忍すぎる。無職であることを指摘された頭に来る気持ちはわからなくもないが、だからといって殺すなんて」と憤りの声が上がる。

 そして、懲役7年という判決には「結果的に亡くなっても傷害致死なので7年なんだろうが、刑が軽すぎるとしか言いようがない」「人殺しをしてたった7年って、正気の沙汰とは思えない。やり得の世界じゃないか」「加害者を守ろうとする世の中はおかしい。許せない」と怒りを口にするネットユーザーが多かった。

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