レストランなどでオーダーミスがあり、それを店員に伝えた経験のある人は多いだろうが、海外ではオーダーミスを伝えて店員に銃を突きつけられた客がいる。

 アメリカ・ジョージア州で、オーダーと違いスクランブルエッグにチーズが入っていないと伝えた若い男性が、ウエートレスに銃を突きつけられたと海外ニュースサイト『FOX 5 Atlanta』と『New York Post』、『The Daily Star』などが10月17日までに報じた。ウエートレスの年齢などは不明である。

 報道によると、男性は10月14日の早朝、朝食を食べようと同州にあるチェーンのファミリーレストランを訪れたという。男性はレストランでチーズ入りのスクランブルエッグを注文した。しばらくして料理が運ばれてきたが、普通のスクランブルエッグでチーズが入っていなかったそうだ。

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 男性はウエートレスに「注文した料理はチーズ入りのスクランブルエッグで、運ばれたものはチーズ入りではない」と伝えた。チーズが入っていないのは一目で分かるようで、男性は食べる前にチーズ入りでないと認識して店員に伝えたとみられている。ウエートレスはこれを聞くと、突然どこからか銃を持ち出し、男性の頭に銃を突きつけた。

 店内には男性のほかにも数名の客がおり、他の客は銃を見て逃げ出した。ウエートレスはしばらくしてから銃を下ろしたそうだ。男性は銃を下ろしたのを確認してその場から逃げ出した。男性に怪我はなかった。

 ウエートレスの素性や経歴などは明かされていないが、『New York Post』によると、男性がチーズが入っていないことを伝え、ウエートレスとの間で言い争いになったという。男性は地元テレビ局のインタビューに答え、言い争いはオーダーに関するものでののしり合ってはいないという。また男性は「料理から目線を上げたら銃を突きつけられていた」と話しており、ウエートレスが銃をどこから持ってきたのかは分からないそうだ。なお、同州では許可を得るなどすれば銃の所持は認められている。

 21日までにウエートレスが逮捕されたという情報はないが、今回の事件に関し、警察は調べを進めている。店側は慎重に調査を開始するという声明を発表している。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「チーズがないという小さな間違いを指摘しただけで殺される危険に遭遇するなんて恐ろしすぎる。ウエートレスはどうかしている」「そんなささいなことでウエートレスはキレたのか。銃で脅すなんてウエートレスは卑怯」「銃がどこにあったのか気になる。キッチンの方から持ってきたのか、自分に身につけて隠し持っていたのか。どちらにしても銃が身近にあることが恐ろしい」「なぜ店に銃があったのか。隠し持っていたとしても、それを見抜けなかった店側にも責任はある」「報道では男性側の主張しか分からない。何か失礼なことをウエートレスに対して言っていた可能性もゼロではない」「ファミリーレストランで簡単に銃が出てくるアメリカの銃社会が怖い」などの声が挙がっていた。

 男性が無事だったことは何よりだが、一刻も早く事件の詳細が解明され、必要であればウエートレスの処分も急がれることだろう。

記事内の引用について
「'It all happened over cheese eggs': Man says Waffle House waitress pulled gun on him」(FOX 5 Atlanta)より
https://www.fox5atlanta.com/news/man-says-waffle-house-waitress-pulled-gun-on-him
Waffle House waitress allegedly pulls gun on man ‘over cheese eggs’」(New York Post)より
https://nypost.com/2021/10/16/atlanta-waffle-house-waitress-allegedly-pulled-gun-on-customer/
「Fed up waitress 'pulls gun on customer who asked for cheese on their eggs'」(The Daily Star)
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/fed-up-waitress-pulls-gun-25233066

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