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写真はイメージ(y kawahara, CC BY 2.0 , ウィキメディア・コモンズ経由で)

就職や転職の際に気になる「学歴」。「学歴と能力は関係ない」と考える人もいるが、学歴があることで昇進や昇給がスムーズになる場合もある。今回は、超高学歴な40代女性から寄せられた体験談を紹介する。(文:コティマム)

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「大した資格も功績もない」が親会社本務部への人事異動が「トントンと決まった」

女性は自身のことを「大した資格も功績もない文系大学院卒女子です」と紹介する。しかし彼女の学歴は煌びやかなものだ。”女子御三家”と呼ばれる名門女子中学・高校の桜蔭を卒業後、東京大学に進学。さらに京都大学大学院を卒業し、ハーバード大学ハワイ大学にも留学経験がある。

完璧ともいえる学歴を持つ女性は、「大した資格も功績もない」としながらも社内での昇進は早かったという。

「新卒入社時は一部上場大手企業の支店営業部に配属されたけれど、1年後には支社管理課の内部監査へ異動。さらに半年後には本社法務部へ。そして、その後親会社のホールディングスの本務部への人事異動がトントンと決まり、栄転と共にそれなりの役職も勝手についてきました」

華麗なる昇進劇を繰り広げた女性も、結婚と出産を機に退職し、専業主婦となった。

「”これだけ”で会社内でも一目置かれ、再就職もすんなり決まりました」

一度職場を離れ子育てが始まると、一般的に女性の再就職は厳しい面もある。ブランクがあくとなおさらだ。しかしこの女性にとって、仕事復帰はいとも簡単だった。

「45歳で就職活動。『正社員なんて無理よ』と言われていたのに、一部上場大手企業に正社員で採用されました」

女性は再び一部上場の大手企業で働くことができたのだ。しかし、「院卒だからって仕事で役に立ったことはありません。資格もビジ法3級(ビジネス実務法務検定)だけです」と、仕事で必要な資格や特別なスキルを持っていたわけではないと語る。

「桜蔭卒、東京大学卒、京都大学大学院卒、ハーバード大学留学、ハワイ大学留学経験あり。”これだけ”で会社内でも一目置かれ、再就職もすんなり決まりました」

「これだけ」の学歴を達成するのが凡人には難しいが、学歴によって就職や昇進がスムーズにいったことを、女性は誰よりも実感している。

学歴は必要? 「それなりの役職も勝手についてきました」と語るエリート女性