1999年の第一作発売から22年。任天堂作品のみならず、さまざまなメーカーの作品からファイターが参戦し、夢の大乱闘ゲームとなった大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ

 先日のアップデートでは『キングダム ハーツ』シリーズから最後のファイター“ソラ”が実装。長年の期待に応えるファイターの参戦で、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のトリを飾った。

 今回紹介するのは全世界で累計6000万本以上を売り上げ、夢の大乱闘ゲームとなった『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズについての解説・考察を行う動画。

 ゲーム夜話さん投稿の『【スマブラシリーズ列伝①】星のカービィ~初代スマブラ~スマブラDXまで【第85回前編-ゲーム夜話】』とその後編だ。

 この動画では世界的な人気シリーズとなった『大乱闘スマッシュブラザーズ』が生まれるまでの誕生秘話などを紹介しながら、各シリーズの魅力などの解説や考察を行っている。

 今回は最後のファイターが参戦した今だからこそ見たい『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの魅力に迫る動画をご紹介する。

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既存の格闘ゲームよりも判断力に重きを置いた『スマブラ』

 さまざまなゲームから多くのキャラクターが参戦し、夢の大乱闘ゲームとなった『大乱闘スマッシュブラザーズ』。現在ではお馴染みのシリーズだが、第一作はどんな作品だったのだろうか?

 ゲーム夜話さんによれば1999年に発売された『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』は“駆け引き”を軸に、既存の格闘ゲームとは異なる作風になっていたようだ。

 当時の格闘ゲームは駆け引きよりも、いかに素早くコマンドを入力することができるかを競い合うことが多く、ライトユーザーがついていくのが困難になっていたとのこと。

 そこで本作では“アドリブ性”をコンセプトのひとつとして掲げ、起伏のあるステージや地形の変化、蓄積ダメージなどのアドリブ要素を生み出す仕掛けを採用。

 反射神経を競い合う“瞬発力をめぐる戦い”ではなく、目まぐるしく変化する状況に対応する“判断力をめぐる戦い”にシフトしたことで、場外へ出せば勝ちというシンプルなルールと共にライトユーザーも楽しめるようなアプローチがされていたようだ。

競技シーンで完成されたDXと原点に立ち返ったX

 「スマブラシリーズと言えば?」と聞かれたときにシリーズ第二作である『大乱闘スマッシュブラザーズDX』と答える方は多いだろう。

 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』は2001年に発売され、ゲームキューブ用ソフトとしては日本国内で唯一のミリオンセラーを達成したタイトルであり、現在も競技シーンでは採用され続けている人気作。

 前作よりもテクニックなどが大幅に増加し、ゲームスピードも全体的に加速したことで、“初心者も楽しめる”という初代のコンセプトとはやや離れてしまったものの、競技性のある完成度の高さからシリーズと言えばこれと推す声が多い。

 ある種の完成形ともいえるDXの発売から7年、再び“初心者でも楽しめる”という原点に立ち返り、夢の大乱闘ゲームに進化する分岐点となったのが2008年に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』だ。

 『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではWiiの人気に伴うゲーム人口の増加増えたゲーム初心者も楽しめるようにと、加速したゲームスピードが低下。現在ではお馴染みとなった最後の切り札も実装されている。

 最後の切り札は、まさにシリーズの原点である「上級者が勝つとは限らない」、「初心者でも楽しめる」というコンセプトに沿った、実に『大乱闘スマッシュブラザーズ』らしい要素。

 ソニックスネークといったサードパーティーのゲームキャラクターが参戦したのもXからであり、たくさんのゲームキャラクターが登場する夢の大乱闘ゲームへの道はここから拓かれたようだ。

 現在では80を超えるファイターが登場している『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』。Xでの参戦からこれほどまでに多くのキャラクターが登場したのには、本シリーズの指揮をとる桜井さんの姿勢が大きく影響しているとのこと。

 というのも桜井さんはゲームのキャラクターと、そのキャラクターを愛するファンを大事にしており、作中ではファンサービスなども行われている。

 動画内でその一例としてあがったのがアシストフィギュア。さまざまなゲームのキャラクターが助っ人として現れるアシストフィギュアはキャラクターを愛するファンのためだという。

 こういったキャラクターとそのファンを大事にし、丁寧に扱う姿勢からゲームメーカーの方々は安心してキャラクターを預け、現在の夢の大乱闘ゲームが生まれたようだ。


 多くの魅力を秘め、世界的に人気なゲームとなった『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ。本動画ではシリーズが出来上がるまでの誕生秘話や原点の考察などが多数収録されているため、ぜひご覧いただきたい。

文/富士脇 水面

スマブラシリーズ列伝①】星のカービィ~初代スマブラスマブラDXまで【第85回前編-ゲーム夜話

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