10月22日〜31日まで開催の「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021」。開催初日の本日、会場のひとつでもある清澄公園の大正記念館にて、開会式と授賞式が行われ、マイナビウーマン編集部が参加してきました。

「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021」は、門前仲町・清澄白河・森下の深川エリアの街全体を使い、障がいのあるアーティストの作品を展示する市民芸術祭です。

昨年の開催時には、9日間で7万5千人を動員し、今年も話題のイベントとなっています。

■深川の地から世界につなぐ芸術祭へ

開会式にて、本イベントの代表理事である北條裕子さんは「このコロナ禍で、スタッフ一同、今日を迎えられるのか不安だった」と語った上で、「感動と感激とワクワクを感じていただける芸術祭。ぜひ作品に触れてもらうとともに、皆さんに芸術祭を盛り上げていただき、深川の地から“世界”につながる芸術祭になるように応援してほしい」と、これから来場される方々に向けて話されました。

また開会式には、イベントのスペシャルアドバイザーであるコシノジュンコさんが登壇。コロナ禍でもこのような芸術祭が開催されることに対しての喜びの言葉を述べ、開会式に花を添えました。

■103点の入選作品から選ばれた受賞作品たち

続く授賞式では、今回の芸術祭に合わせて開催された「第2回アートパラ深川大賞」の応募作品の中から選ばれた受賞作品34点が発表されました。

「アートパラ深川大賞」は「社会生活においてなんらかのハンディキャップのある人」を応募資格とし、年齢制限なしで、自由な作品を応募いただけるコンペティションです。

今年は、103点の入選作品の中から選ばれた34点の作品に、フェスティバルパートナー賞、メインパートナー賞、トップパートナー賞、江東区長賞、コシノジュンコ賞、審査員賞、メインビジュアル大賞の各賞が贈られました。

会場では、各受賞作品に対するパートナー企業・審査員からの選考理由と、受賞アーティストのコメントが発表され、受賞に驚く声や喜ぶ声など、受賞者それぞれの色の出るコメントが印象的でした。

最後に今年のメインビジュアル大賞が発表に。今回、メインビジュアル大賞を受賞したのは、南部たきさんの『♡鳥達と、ネコたち♡』。「鳥と猫が好きという思いから描いた作品。受賞できてとてもうれしい」と今の気持ちを語られました。

本コンペ審査委員長の作家の林真理子さんは、大賞作品について「非常に繊細な線で描かれていて、観た瞬間に心を奪われた」と南部さんへのお祝いの言葉を述べました。

各受賞作品は、清澄白河にある深川江戸資料館にて展示されます。

■支え合い「共に生きる」社会を目指すイベントに

本日から開幕の「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2021」は、昨年の全国公募展「第1回アートパラ深川大賞」の入選・入賞作品に加え、12名の選抜アーティスト、障がいのある人がアートを仕事にできる環境をつくることを目的に設立された「エイブル・アート・カンパニー」の作品を加えた約400点が展示されます。

また、今年から障がい者アートを展示・販売する場「アートパラ・マーケット・フェア」を開催。深川不動堂ロータスホール、EARTH+GALLERYの2会場で、2020年の公募展入選作品を購入することができます。

本イベントは、「共に生きる」をテーマに、障がいのある人もそうでない人も、互いに認め合い、支え合える社会を目指すことを目的に始まりました。

街全体に、障がいのあるアーティストの作品を開放することで、多くの人にアートに触れてもらい、その先に見据える「共に生きる」方法を考えるきっかけになれば、という思いが込められています。

イベントが開催される深川エリアは、飲食店やカフェも多く、お散歩にももってこいの街です。ぜひ街を歩きながら、アート作品に触れてみてはいかがでしょうか。

■イベント概要

・アートパラ深川 おしゃべりな芸術祭2021

公式サイト:https://artpara-fukagawa.tokyo/

(取材・文:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部)

感動・感激・ワクワクを。深川エリアがアートの街に大変身!