フランツ・フェルディナンドのドラマー、ポール・トムソン(45歳)がバンドから脱退した。2002年結成の同バンド、メンバーらはポールの選択を尊重するも、20年にわたり活動を共にしたメンバーが抜けることにショックを隠せないようだ。

現在脱退の理由については不明なものの、アレックス・カプラノス、ボブ・ハーディ、ジュリアン・コリー、ディノ・バルドーはポールの未来の幸せを願っているとして、同バンドのインスタグラムにこう声明を発表している。

「ポールがバンドを離れることになった。最初に知らされた時は、僕らはちょっとショックだった、皆の中にもそう思っている人がいるだろう。ポールは僕らにとって25年以上の友人で、少なくとも、さらに25年は一緒にいることを楽しみにしていた。面白くて頭が良く、鋭い奴だ。ドラマーとしても悪くない。20年も世界を一緒に回って、家族にならないわけはないし、そんなのすぐに変われるわけじゃない。この冒険と経験を共にできたことが嬉しいよ、そして、彼が次に何をやるのかを楽しみにしている」

また、同バンドのドラムには、グラスゴー出身のドラマーでプロデューサーのオードリー・テイトがすでに入っているそうで、「ポールと長い事プレイしてきたし、フランツ・フェルディナンドのドラムキットに他の誰もが座れるわけなんてない。でも嬉しいことにもう一人、世界最高のドラマーが僕らに加入してくれることになった」「グラスゴーの皆はオードリー・テイトが素晴らしいドラマーであることは知っているよね。彼女の参加をとても喜んでいるよ。一緒の演奏も本当に自然で、めちゃくちゃ面白くてね。スタジオでの作業も最高で、皆の前で一緒にライブするのが待ちきれない。この写真がポールが実際に窓のないリハーサル部屋で自分のドラムスティックを彼女に渡しているところ」とその声明は続いた。

一方、ポール本人の声明にはこう綴られている。「レコードを買ってくれた人、コンサートに来てくれた人、全ての体験を僕と一緒にしてくれた一人一人に感謝している。決して忘れない。フランツ・フェルディナンドは過去も現在も未来も家族で、僕の大部分を占めるものだ。言葉と笑顔が自然に出てくるよ」

同バンドは2018年の「オールウェイズ・アセンディング」以来となる新作に取り組んでいるところだ。