「白い死神」の異名を持つホホジロザメは、映画『ジョーズ』のモデルになったことから、人喰いザメのイメージが定着している。
実際に人を襲うこともあり、危険なサメではあるのだが、空腹でない限り、あるいは主食とあるアザラシと間違えられない限りは、こちらが何もしなければ襲ってこないともいわれている。
ハワイ州オアフ島沖でサメの個体調査を行っていたダイバー女性とそのチームは、体長6メートルの巨大なホホジロザメと遭遇した。
サメは機嫌がよかったようで、ダイバー女性は一緒に泳ぐことに成功している。
Ocean Ramsey Encounters GIANT 20ft Great White Shark
2019年1月15日、海の生態調査を行っている、ワン・オーシャン・ダイビング(oneoceandiving)の女性ダイバー、オーシャン・ラムジーと彼女のチームは、巨大なホホジロザメに遭遇した。
ハワイ、オアフ島沖合で巡り合ったそのサメの体長は約6メートル、幅約2.4メートル。平均的なホホジロザメの体長は4.5メートル前後とされていることから、それ以上に大きい。
ラムジーさんはホホジロザメとの接近に成功。しばらく一緒に泳ぐことができたようだ。
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体をタッチしても動じないホホジロザメ
ヒレをつかみながら、お手手繋いでランデブー
人喰いザメと恐れられているホホジロザメだが、こんなに接近して、さらには触ったりしても大丈夫な場合もあるようだ。
ホホジロサメが人を襲う理由
巨大な体で鋭い歯をもち、獲物の探知に優れているホホジロザメは、襲われれば最も危険なサメであることは事実だ。
だが、よほど空腹でない限り、こちらが危害をくわえなければ、いきなり襲ってくるようなことはないとも言われている。
[もっと知りたい!→]ホホジロザメが最も恐れているシャチ。その姿をみただけでビビって退散してしまうことも(米研究)
また、ウエットスーツを着て足ヒレを動かす姿や、サーフィンなどでパトリングする動きが、主食となるアザラシと似ていることから、見間違って襲ってくるという説もあるが、野生動物はいつ何時豹変するかわからないので注意が必要だ。
いずれにせよ、人間とサメの活動が重なることで、事故が起きる要因になっている為、サメとの遭遇そのものを避けることが重要だという。
ワン・オーシャン・ダイビングチームは、ハワイ周辺のサメの個体数の生態調査を行っているが、残念ながら減少傾向にあるという。ヒレを取るために捕獲されてしまうことが原因だ。
チームは、サメの行動を研究し、どうすれば危険を回避し、共存することができるのかをホームページを通して伝えている。
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