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 昨年、ティラノサウルスのほぼ完璧な骨格がオークションに出品されたことが話題となったが、今度はトリケラトプスだ。

 6600万年前の白亜紀後期に生息していたとされる草食恐竜、トリケラトプス骨格標本が、10月21日フランスのパリでオークションにかけられ、665万ユーロ(約8億8千万円)で落札された。

 「ビッグジョン」と名付けられたこのトリケラトプスは、これまでに発掘された中でも最大のもので、全長は8メートルにもなる。

【画像】 トリケラトプス“ビッグ・ジョン”の骨格標本が約8億8千万円で落札

 10月21日フランス・パリの競売大手ドゥルオー(Drouot)は、トリケラトプスビッグジョン」の骨格標本が、オークションで665万1100ユーロ(約8億8千万円)で落札されたことを発表した。

 ビッグジョンは、6600万年前に生息されていたとされており、これまでに発掘された中で世界最大で全長は8メートルほど。

 10人余りが参加したオークションでビッグジョンを落札したのは、アメリカの個人収集家ということだが、名前は明かされていない。

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 ビッグジョンは、2014年アメリカサウスダコタ州で骨格の6割が発掘された。

 2020年イタリアワークショップで、古生物学者イアコポ・ブリアーノ監督のもと、地質学者ウォルター・W・スタインビル氏らチームによって見事に復元された。

白亜紀後期に生息していた世界最大級のトリケラトプス

 ドゥルオーによると、ビッグジョンは体長約8メートル、75%が完成されている頭蓋骨だけで幅が2メートル、最大の角はそれぞれ長さが1.2メートル近くあり、世界最大級のトリケラトプスだという。

 頭蓋骨の近くには角による裂傷があり、この傷痕についてドゥルオーは、「領土争いかメスをめぐる戦いで起こったものではないか」と述べている。

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 「三角の顔」を意味するトリケラトプスは、白亜紀最後のマーストリヒチアン後期に、現在の北アメリカで7000万年ほど前に出現した草食性のカスモサウルスの近縁種とされている。

 最後の恐竜時代となる白亜紀後期に生息していたビッグジョンは、現在のアラスカからメキシコに広がるララミディア大陸に住んでいたようだ。

古代の氾濫原、つまり現在のモンタナ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、そしてワイオミング州にまたがるヘルクリーク累層で死に、泥に埋もれたため、保存状態は極めて良好でした。(ドゥルオー)

Meet 'Big John': World's biggest triceratops on sale in Paris • FRANCE 24 English

ビッグ・ジョンは自然の奇跡で傑作の芸術作品

 ビッグジョンの骨格を復元したイタリアの専門家チームは、次のように述べている。

骨格は、以前に発見された他のどのトリケラトプスより5~10%大きいものです。

世界中にかなりの数のトリケラトプスの頭蓋骨が発掘されていますが、それらのほとんどは完成していません。

ビッグジョン骨格標本は、傑作品といえるでしょう。

 また、今回のオークション競売人のアレクサンドル・ギケロ氏も次のように話している。

この巨大な骨格は、世界中の科学や古生物学に情熱を注ぐ人々の興味をそそるものでしょう。

ビッグジョンは、自然の奇跡であり、芸術作品でもあります。

 アメリカで発掘され、イタリアで復元されたビッグジョンは、アメリカの個人収集家が落札したことで、再びアメリカへ戻ることとなった。

 今回の落札価格はヨーロッパの新記録を樹立し、博物館には手が出せないほどの高額となったが、今後落札者が世界の博物館や展示会に貸し出せば、もしかしたら一般公開でビッグジョンを見ることができる日も来るかもしれない。

 なお、1年前には6700万年前のティラノサウルスレックスの骨格が、オークションで3180万ドル(約36億1100万円)という記録的な価格で落札され、史上最も高価な化石標本となった。

 ちなみに冒頭で紹介した、昨年オークションにかけられたティラノサウルス・レックス骨格標本だが、最終的に3180万ドル(36億1100万円)で落札されたそうだ。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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史上最大のトリケラトプス、ビッグ・ジョンの骨格標本がオークションへ。8億8千万円で落札