中国のポータルサイト・新浪に22日、新型コロナの感染が拡大する前に多くの中国人観光客が好んで日本を旅行で訪れた理由について紹介する記事が掲載された。
 
 まずは、急速な経済成長によって中国人の生活水準が向上して海外旅行ブームが起きる中、日本が「観光立国」政策を推し進め、中国人観光客の訪日ビザの発給条件や手続きを緩和、簡素化したことで、中国人が日本を訪れやすくなったことを挙げた。
 
 次に、日本人モラルが高く、街が清潔で静かだという点に触れた。日本人は観光客を含めた他人に対して非常に礼儀正しく、にこやかにお辞儀をする様子が印象的であり、日本人とのコミュニケーションでは相手へのリスペクトが節々に感じられるとした。また、観光やショッピングなどでは「神様」になったかのようなサービス、もてなしが得られること、観光をする上で安全であり、観光地で土産物や食べ物でぼったくられるようなこともないと伝えた。
 
 さらに、日本のグルメが多くの中国人から歓迎されたことにも言及。刺身や寿司、牛肉、天ぷらなどに代表される日本の食べ物はとても衛生的な上、味も良くて栄養面でも優れているとした。このほか、日本のマンガアニメ文化が1980年代生まれ、90年代まれの中国人に大きな影響を与えてきたことも、多くの中国人が日本を訪れるモチベーションになっていたとの見方を示し、秋葉原などに赴いてフィギュアを買って帰る中国の若者も少なくなかったことを紹介した。

 記事は最後に、日本と中国が隣国どうしであり、古代の中国文化が日本に大きな影響を与えてきたことを紹介。日本の街には漢字が溢れており、中国人として親近感を覚えるほか、京都や奈良といった日本の古都には、現代の中国ではすでに失われてしまったような古代中国の面影が残っており、古代中国の雰囲気を求めて日本を訪れる中国人観光客も多かったと伝えている。
 
 ワクチン接種が進んだことなどにより、新型コロナの感染が現時点で小康状態になっている日本だが、この先再び感染状況が拡大する可能性も否定できない。日本国内の観光業界は回復に向けて動き出したが、インバウンド観光についてはいつ再開できるようになるのかは不透明だ。そして、中国国内の状況、特に日本を始めとするいわゆる西側諸国に対する姿勢、国民感情は新型コロナ前とは大きく変わった。感染の抑え込みに成功し、インバウンド観光が再開した時に、中国人観光客が以前と同じように大挙して日本にやってくるだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

コロナ前、中国人はどうしてあれほどまでに日本旅行に熱中したのか=中国メディア