2021シーズンにおけるJリーグYBCルヴァンカップのニューヒーロー賞に先の東京オリンピックにも飛び級でメンバー入りした浦和レッズのGK鈴木彩艶(19)が輝いた。

同賞はグループステージから準決勝までの各試合会場における報道関係者の投票をもとにJリーグの村井満チェアマンを含む選考委員会が最終決定。各チームの若き才能が候補入りするなか、鈴木が栄誉を手にした。

鈴木ガーナ人の父と日本人の母を持ち、浦和の下部組織で育った身長190cmの若き守護神。2019年2月にクラブ史上最年少の16歳5カ月でプロ契約を勝ち取り、今季から正式にトップチーム昇格を果たした。

そんな今季は元日本代表GK西川周作という大きな存在もあり、明治安田生命J1リーグでここまで6試合の出場にとどまるが、ルヴァンカッププレーチャンスを確保。12試合中9試合でゴールマウスを守った。

浦和の選手として2011年のFW原口元気以来、5人目の受賞者となる鈴木は25日に出席したオンライン会見で喜びの心境とともに、決意を新たにした。

「今回、ニューヒーロー賞を受賞でき、大変光栄に思います。(ベスト4に終わった)チームとしては望むべき結果ではなかったですが、この大会でデビューでき、そこからの試合を通して、みなさまに評価していただいたのを本当に嬉しく思います。今後はこの賞に恥じないようプレーしていきたいです」

また、「年齢についてはよく言われますが、ピッチに立てば関係ないと思っています」と自らのスタンスも明かした鈴木はJリーグでも有力クラブのひとつである浦和での受賞により価値を感じているようだ。

浦和レッズという偉大なクラブでゴールを守るというのは大きな責任が伴ってくると思いますし、そのなかでプレーさせてもらってきたので、もっともっと試合に出て、チームのために戦える選手になっていきたいです」

そんな鈴木だが、GKの受賞になると、2001年の曽ケ端準氏(鹿島アントラーズ)以来、2人目。他と比べると、若いうちからプレーチャンスを掴みづらいポジションでもあるだけに、より価値を持つ受賞となる。

それだけに今大会を浦和の優勝でも飾りたいところだが、残念ながら準決勝で敗退。鈴木も30日に本拠地の埼玉スタジアム2002で予定する決勝に勝ち進めなかった悔しさを認めたが、学びの場としたいと述べた。

「負けた悔しさはありますが、このファイナルを通して自分自身、見て学ぶこともたくさんあると思います。そういったところは吸収していって、この賞を通してもっともっとGKにフォーカスされていくと良いなと思います」

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