U-22日本代表は、26日にAFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選の初戦である、U-22カンボジア代表戦に臨む。

すでに23日に初戦のU-22香港代表戦を戦い、4-2で快勝しているカンボジア。本来であれば、MF本田圭佑が指揮を執ることもあったが、所属するスゥドゥーヴァの試合があるために不参加。かつて帝京高校でも指揮を執った廣瀬龍氏が指揮を執る。

日本は中1日で香港代表戦を控えている上、週末のJリーグを戦った選手たちは合流してすぐ試合という超過密スケジュールに。そんな中、試合を翌日に控え、MF藤田譲瑠チマ(徳島ヴォルティス)がメディアのオンライン取材に応じた。

今回日本代表として、日の丸を背負うこととなったが、藤田は「自分としてはそういったところに気負いすぎず、自分のプレーを出すことができれば、自分だけじゃなくて、選ばれたメンバー全員の力を出せば試合に勝つ確率も高くなると思います。いつも以上に気合が入っているわけではないです
」とし、通常通りのパフォーマンスが重要だとした。

リーグ戦を終え、中2日でカンボジア戦、そして中1日で香港戦を迎えることとなる。ハード日程については「試合も続いていますけど、去年もずっとこういう感じの連戦が続いていたので、そこまで問題はないかなと思います」とあまり気にしていないようだ。

藤田U-17から世代別代表を経験。2019年にはU-17ワールドカップにも出場している。国際経験が少ない選手が今回は多い中、経験者としての振る舞いについては「自分も含めて海外試合、国際的な公式戦を経験しているメンバーは少ないと思います。そういったメンバーが試合運びや相手の特徴をわかっているメンバーなので、経験がない選手にうまく声をかけながらプレーできればと思っています」とコメント。国際試合に向けての振る舞いを考えているとした。

今大会で気をつけることについては「U-17W杯ではグループステージではうまく勝つことができましたけど、トーナメントメキシコと対戦した時に、サッカーにかける思いがメキシコの選手とすごく差を感じました」とコメント。「これまでも意識してやってきましたが、カンボジアvs香港の映像を見たときに、選手たちも勢いがあって、1つ1つの一対一に書ける思いがビデオ越しにも感じたので、気を引き締めて、一対一で負けないという気持ちの部分がすごく大事になると思います」と語り、試合にかける思い、メンタリティの部分でも負けてはいけないと語った。

その中で大事になるメンタリティについて藤田は「落ち着きながら、頭は冷静にですが、気持ちは強く戦わないと、相手の勢いに飲まれることも多くなると思うので、大事にしていきたいです」と語り、しっかりと相手に対して戦う気持ちが必要だとした。

チームを率いる冨樫監督とは東京ヴェルディ時代に指導を受けた間柄。[4-3-3]のシステムも採用していたことがあり慣れている部分はある。

その点については「中央に人数をかけることになったので、ボールを持つ時間帯が増えると思いますし、自分もヴェルディでは[4-3-3]のような形でやっていたので、やりやすい部分はあります」とコメント。また自身の良さも出せると感じているようで「アンカーをやっても守備の良さが出ますし、インサイドハーフをやっても自分の攻撃でのテンポをあげることができるポジションなので、ありがたいです」と、自信を窺わせた。

カンボジアのストロングポイントについては「ちゃんと自分自身全ての映像を見たわけではないので、詳しくわからないですが、カンボジアに関しては攻撃の部分で後ろからしっかり繋いで、コンビネーションがうまいなと思っています」とコメント。「前線は小さくても速かったり細かいドリブルの特徴がある選手が多くいる感じがしたので、気をつけなければいけないです」と、攻撃面で力があると語った。

ただ「後ろから繋ぐ部分はまだクオリティが上がってきていない部分があるので、前線からプレスをかけて前で奪えればゴールに直結するプレーが出ると思うので、意識してやりたいです」と、ハイプレスでショートカウンターが狙う策が良いのではないかと分析した。

チームとしては「これからのMTGでチームとして1つの方向を向くために確認すると思います」としながらも、「自分としては前から(相手のパスコースを)限定して、CBやボランチからボールが出た時に前向きにボールを奪えれば、相手のDFラインに対して数的優位になれると思うので、チームとしても意識していきたいと思います」と、やはりしっかりとハメに行くことが大事だと感じているようだ。

その藤田は、東京オリンピックチームのトレーニングメンバーとして帯同。大会前には一緒にトレーニングなどを行ってきたが、そこで得たものが大きかったとし、コミュニケーションの部分は意識したいと語った。

オリンピックチームに帯同して思ったことは、もちろん全員技術面は高いですが、ハーフタイムや試合前の要求の質、量が、このカテゴリとは全然違うと感じました」

「そういったところは自分が伝えていかなければいけないですし、要求を増やして、チームとしての考えを擦り合わせていければと思います」

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