今年は、ドイツ芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921-1986 )の生誕100年を迎えます。ボイスはかつて、彼が提唱した「社会彫刻」という理念が「21世紀という環境が重視される時代において、ようやく身を結ぶだろう」と述べました。現在、私たちは地球規模でさまざまな問題に直面しています。
気候変動、社会格差、そして新型コロナウイルスによる感染症…。それらは自然に加え、社会や精神における環境問題と言えるのではないでしょうか。近代的なシステムや人間中心主義を見直し、人と自然の関係を未来に向けて再創造することが、今まさに求められています。

「精神というエネルギー|石・水・森・人」は、一般社団法人ダイアローグプレイスが諏訪・八ヶ岳で発足するにあたって当地で初開催する、この地の基層に分け入っていくフォーラムです。

日時:2021-11-6(土)10:00-17:00

「対話と創造の森」(長野県茅野市)よりライブ配信

※下記URLより事前登録ください

https://www.dialogueplace.org/blank-3/


今年は、ドイツ芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)の生誕100年を迎えます。ボイスはかつて、彼が提唱した「社会彫刻」という理念が「21世紀という環境が重視される時代において、ようやく実を結ぶだろう」と述べました。現在、私たちは地球規模でさまざまな問題に直面しています。気候変動、社会格差、そして新型コロナウイルスによる感染症…。それらは自然に加え、社会や精神における環境問題と言えるのではないでしょうか。近代的なシステムや人間中心主義を見直し、人と自然の関係を未来に向けて再創造することが、今まさに求められています。

「精神というエネルギー|石・水・森・人」は、一般社団法人ダイアローグプレイスが諏訪・八ヶ岳で発足するにあたって当地で初開催する、この地の基層に分け入っていくフォーラムです。諏訪は、中央構造帯(東西)とフォッサマグナの糸魚川-静岡構造線(南北)の交差点に位置しています。東に広がる八ヶ岳は、火山による豊かな土壌や水、植生に恵まれています。両地域は、かつて縄文文化が花開き、現在もアニミズムが息づく芸術と精神の源です。

ボイスの「社会彫刻」は、熱エネルギーを基盤とするものでした。『対話と創造の森』はまさに、火山熱に由来するエネルギーが物質となり、精神へと変容したかのようなエネルギーに満ちた場所です。本フォーラムは、この地特有の自然や人のエネルギーを広義の「精神」と見なし、その起源に寄り添いつつ、未来の地球や人類、そして人類以外の存在へ向けた思考と実践を開始いたします。
フォーラムに先立ち、6月から10月に渡ってキュレーター四方幸子と公共創造家 新野圭二郎がホストとなり、諏訪・八ヶ岳の土地や歴史を各分野の専門家の方々をお招きし掘り下げるオンライントークを5回開催しました。このトークにご出演いただいた石埜・小松・竹之内各氏に、新たにアーティストの山川冬樹氏が加わり、本法人が拠点とする豊かな自然に囲まれた地に新たに開設した『対話と創造の森』を会場に重層的な対話の場を開きます。


日時:2021年11月6日(土) 10:00-17:00
会場:『対話と創造の森』(長野県茅野市)よりライブ配信
ゲスト:石埜三千穂(郷土史研究家・スワニミズム事務局長)
小松隆史(井戸尻考古館館長)
竹之内耕(糸魚川市フォッサマグナミュージアム館長)
山川冬樹(アーティスト・パフォーマー)
共同ホスト:四方幸子 新野圭二郎
配信:鈴木慶(NMCR)
アーカイブ映像撮影、編集:きたむらゆうじ(tentoten inc.)
アーカイブ写真撮影:NOJYO
広報:那波佳子(リレーリレーLLP.)
事務局:今野由香里(合同会社chioko)
企画・制作:四方幸子、新野圭二郎・三宅祐介(一般社団法人ダイアローグプレイス)



タイムテーブル:
10:00-10:25 ごあいさつ : 新野圭二郎、四方幸子
10:25-11:50 セッション1:小松隆史 × 竹之内耕、
13:00-14:30 セッション2:石埜三千穂×山川冬樹、
14:40-16:00 総合セッション:小松隆史、竹之内耕、石埜三千穂、山川冬樹
16:30-17:00 山川冬樹パフォーマンス@光の対話場(日の入り時刻:16:47)

過去のオンラインアーカイブ:

https://www.youtube.com/channel/UC8cQYUNpYDAHZ4tn9_ZgwtQ

2021/6/4 第一回 新野圭二郎 &四方幸子による「ヨーゼフボイスと公共創造」
2021/7/2 第二回 「フォッサマグナと諏訪・八ヶ岳山麓」
ゲスト:竹之内耕(新潟県糸魚川市フォッサマグナミュージアム館長)
2021/8/6 第三回「縄文時代の暮らしと精神世界ー井戸尻考古館の研究より」
ゲスト:小松隆史(長野県富士見町立井戸尻考古館館長)
2021/9/3 第四回「自然信仰と世界観 - ミシャグジに触れながら」
ゲスト:石埜三千穂(諏訪信仰研究家・スワニミズム事務局長)
2021/10/2 第五回「絡まり合う自然そして人間ー生と死の循環の中で」
ゲスト:大小島真木(現代美術家)


対話と創造の場とは

『対話と創造の森』は、長野県茅野市八ヶ岳山麓の御小屋山(おこやさん)に繋がる標高 1600m、約 1600 坪の森の中につくられた、原初の自然と対話のできる場所。8mの鏡が設置された「光の対話場」や磐座(いわくら)、ラボラトリー、野外キッチンスペースなどが含まれます。入会地(コモンズ)を現代に解釈した新たなコモンズを目指し、コモンズメンバーにより共同運営・利用され、食事会やアーティストによる滞在制作などを実施の予定。

またコモンズメンバーに関してや、一般公開日についても後日webにて詳細を公開致します。

(詳細は Web にてご確認ください )

一般社団法人 ダイアローグプレイスとは

2021年9月、諏訪・八ヶ岳にて公共創造を目的とした一般社団法人 ダイアローグプレイスを発足いたしました。
ダイアローグプレイスは、「人が自然との対話を通じて、その関係を結び直すことを試み、森(自然)の中から世界に言葉を届ける」をビジョンに掲げています。
21世紀の世界が抱える諸問題に対して、「対話と創造の力」を通じて、人間と自然が共に調和して生きられる世界への一雫になれば幸いです。
私は、東京・日本橋において約10年間地域活動に携わる中で、江戸時代から現在まで人々に根づく自治の精神から「公共性」の大切さを学びました。「公共」は国に任せるだけではなく、市井のまちの人々が担い育てるものであることを実感したのです。
江戸文化を掘り下げる中、日本文化の古層として諏訪・八ヶ岳へと至りました。諏訪・八ヶ岳では、フォッサマグナの糸魚川静岡構造線(南北)と中央構造線(東西)が交差しています。その独自の地勢と豊かな自然によって、旧石器時代や縄文時代に遡る数万年に渡る歴史、精神性、そして文化を育んできた地域です。フォッサマグナの地域は、縄文文化における広大な文化圏と重なっており、そこには東京も含まれています。日本の精神文化の源流として日本橋から諏訪・八ヶ岳をつなぐ構想が、こうして生まれたのです。
ダイアローグプレイスがめざす「公共創造:私たちが創る公共」は、自然と共に長く育まれてきた日本の精神文化を、未来への可能性として見つめ直すことから始まります。諏訪・八ヶ岳について学び、人々と交流しながら公共を創っていくこと。そのために、アーティストをはじめとした様々な分野の人々を招聘し、かつてない対話の場を開いていきます。
「公共創造」の実践のために諏訪・八ヶ岳の元入会地に開設した『対話と創造の森』が、ダイアローグプレイスの活動拠点となります。

一般社団法人ダイアローグプレイス
代表理事 新野圭二郎

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配信元企業:一般社団法人ダイアローグプレイス

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