米ジョージア州の男性が、コロナの救済金を騙し取り、ポケモンカードにつかい込んだとして逮捕された。

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 米国では、中小企業を対象にした融資プログラムを儲けており、事業主は救済金を、従業員への給与や、諸経費、借金、家賃などの支払いにあてることができる。男性はこの制度を悪用したものと見られており、検察によれば、救済金を申請する際、「2018年から事業を始め、現在は10人の従業員をかかえており、過去1年間の収益は235000ドル(約2670万円)」と報告していたという。しかし実際にはこのような事実はなく、受け取った85000ドル(約960万円)の半分以上を占める57000ドル(約650万円)をポケモンカードの購入にあてていた。

 近年ポケモンカードの人気が再燃しており、新弾リリースの際には、日本国内のみならず海外でも長蛇の列が見られる。残念なことにカードをめぐる客によるトラブルも頻発しており、今年5月には米大手スーパーのTargetターゲット)が、店頭販売を中止するほどの騒ぎとなった。レアカードの価格が急騰しているだけに、ブレーキが効かなくなる人もいるようだ。

 今回逮捕された男性も、有罪判決が下されれば、最大で20年の懲役刑、または250000ドル(約2840万円)の罰金刑が科せられる可能性がある。コロナ禍で苦しむ人々を救済する制度を悪用した詐欺行為は、大きな代償をもたらしそうだ。(堀口佐知)

画像=Unsplashより