ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が今冬の移籍市場で自身の構想から外れた5選手の売却をクラブに求めているようだ。イタリアカルチョメルカート』が報じている。

今シーズンからローマの新指揮官に就任したモウリーニョ監督は、プレシーズンの段階で元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスらベテラン選手を早々に見切り、今夏のタイミングで放出。

さらに、プレシーズン、序盤戦を通じて評価を保留していた選手たちを見極めていた中、現時点で構想外の烙印を押されたのが、アメリカ代表DFブライアン・レイノルズ(20)、アルバニア代表DFマラシュ・クンブラ(21)ギニア代表MFアマドゥ・ディアワラ(24)、スペイン代表MFゴンサロ・ビジャール(23)、スペイン人FWボルハ・マジョラル(24)の5選手だ。

プレシーズン、日々のトレーニングを通じて、ポルトガル指揮官の評価を得ることができなかった5選手は、セリエAではほとんどチャンスを与えられず。先日のヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のボデ/グリムト戦ではノルウェーの寒さ、人工芝という状況を考慮され、スタメンに抜擢。だが、同試合でチームは格下相手に屈辱の1-6の惨敗を喫した。

これに激怒したモウリーニョ監督は、24日に行われたセリエA第9節のナポリ戦で前述の5人をベンチメンバーからも外し、代わりにプリマヴェーラの若手をベンチに入れる、懲罰措置とも取れる対応を見せていた。

そして、同監督は以前から放出候補と考えていた5選手を今冬のメルカートで売りに出すことをクラブに対して求めているようだ。

元々、将来的な投資という意味合いもあったレイノルズとクンブラに関しては、経験を積ませるためのレンタルという可能性も十分に考えられるが、今夏の段階でも売りに出そうとしていたディアワラの完全移籍での売却は濃厚か。

また、昨シーズンにヨーロッパリーグを中心にゴールを重ねながらもスタイルに合致しないマジョラルに関しては、レアル・マドリーから買い取りオプション付きのレンタルでの加入ということもあり、レンタル契約解消の可能性が高い。

同じく優れた戦術眼とパスセンスにキープ力を誇る大器のビジャールに関しては、最も能力が発揮できるインサイドハーフのポジションがなく、その他の中盤の選手との組み合わせの難しさもあり、放出に踏み切るのはもったいないようにも感じる。

ただ、セビージャアトレティコ・マドリーなど母国クラブから熱視線を注がれていることもあり、金額次第で完全移籍での売却も辞さない構えだ。

なお、ローマは5選手の売却資金を元手に今冬の移籍市場ではモウリーニョ監督が求めるフィジカル能力の高い守備的MFを始め、右利きと左利きのセンターバックを1人ずつ、右サイドバックやアタッカーの獲得に動く構えだ。

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