パチンコイメージ

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長引くコロナ禍での国民個々の外出自粛が奏功したのか、最近は新規陽性者数もかなり減ってきている。僕も久々に飲みにでかけたし、パチンコもやってみた。釘が本当にガチガチだったので「ああ、店も出玉を出したくても出せないぐらいカツカツなのか」と同情をした次第である。

そういう時期なので、今パチンコホールで大金を投入して一攫千金を狙うのはなかなか無謀である。しかし、ギャンブラーたちは根っからの向こう見ずばかり。中には見えてる地雷をあえて踏み抜き、黒焦げになっちゃってる人もいるようだ。(文:松本ミゾレ)

「自分だけ勝てるって思う馬鹿多すぎよな」という声もあるが……

先日、5ちゃんねるに「パチンコで2ヵ月で30万負けた」というスレッドが立っていた。2ヶ月で30万も失ったスレ主は「俺が何したって言うねん」と憔悴しきりだ。

冒頭で書いたように今はパチンコホールも存続のために釘を締めざるを得ない時期だから、いま打ったところで還元されるはずがない。なので、そもそも「30万円も使うなよ」と心配になっちゃうところだ。

でも、きっと彼だってそんな事情は分かっていたはず。分かっていたけど歯止めが聞かなくなってついついお金を投入し続けたのだろう。

これはパチンコをやる人間というか、ギャンブルをする人なら誰もが経験したことのある状態だ。当然このスレッドはスレ主と大差ない同種も大勢閲覧しているはずなんだが、ネット掲示板の特性ゆえか、辛辣な声が多い。ちょっと抜き出してみたい。

「でも死なずに今日も朝から打ちに行くんでしょ」
「自分だけ勝てるって思う馬鹿多すぎよな」
「打ちに行った。それがお前の罪や」

こんな感じで「もうちょっとお仲間に優しくしたら?」と思っちゃう心無い書き込みがちらほら。ネットの世界って、寄る辺がないよね。

一方で負けてもきっちり収支を書き残しているマメさ

2ヶ月で30万という大金をこのご時世に失ってしまったスレ主は、傍目に見れば愚かではある。だけど、この人はただ愚かなパチンコファンとも言い切れない、なにかこう、化けそうな素養がある。

と言うのも、「収支付けてるがもう嫌になるわ」と書き込んでいる。本当の負け組、ダメ人間ってマジで落伍者なので、収支を付けるのも億劫になって、どんどん堕落してしまうのだ。これは僕が見てきたダメなおっさんたちの共通項である。

しかし、負けても腐らず「それはそれ」といった具合に負けた金額を詳細に記録できる人って、あとはもうちょっと何か別の努力をプラスするだけで生まれ変わることが多い。たとえばパチンコでの勝ちにあくまでもこだわるなら、店選びを真剣に考えるのが王道。ダメな店はやっぱり台の釘も悪いし、設定も入っていない。

または打ち続ける理由を考えるよりも、自分が今打っている台をやめる理由を考えながら打つのもいい。ちょっと回りが悪ければ、勝ってるうちにサクッと離れれば勝ちは勝ち。100円勝ちでも貴重な1勝なんだから、あんまり夢を見ずに切り上げるのも手だ。

負けた記録をしっかり記載できる人間なんだから、このぐらいの努力はきっとできるはず。あわせて、このスレ主と似通った部分を感じたギャンブル好きの方々にもこれは当てはまる。収支さえマメに記入できる人間は、他の努力だって惜しまずできるはずなのだ。そしてこれさえできれば、パチンコなんかで負ける可能性はグッと減るに違いないのである。

2ヶ月で30万も負けたパチンコ弱者に厳しい声相次ぐ でも…収支をしっかり記入してるスレ主に光る何かを感じる!