日本も韓国も、それぞれコンテンツ輸出で一定の成果を出してきた国と言える。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「日本と韓国のコンテンツ輸出がこれほど強い理由」と題するスレッドが立てられ、意見を求めている。文化輸出において、中国が日韓から学べる点はあるのだろうか。

 スレ主は、日韓の文化輸出について、日本はアニメ・漫画・ゲーム、韓国はK-POPというように、得意のコンテンツでそれぞれ輸出を図ってきたと分析した。スレ主によると、中国は「文化大国で娯楽大国ではない」のだが、いつになったら文化輸出で日韓のレベルに達するのだろう、と質問している。

 スレ主は、伝統的な中国文化を何とかして海外に輸出したいようだが、それは難しい話だろう。ある人は「世界の人びとが何を求めているのかが重要だ」とし、海外の需要を考えるように勧めている。中国国内でさえ京劇を好む若者が何人いるかと質問し、今の若者が好きな娯楽は「歌ったり踊ったりするのを気軽に見て、気分転換する」内容で、「説教を聞きたいわけではない」と指摘していた。

 かといって、日韓のように自由な発想で娯楽を生み出すことも、今の中国にはできないようだ。中国では「娘炮(女性っぽい男性)文化も、戯曲改編も批判されてしまい、アイドルはコンテンツそのものがなくなってしまった」と、制限の厳しさを嘆く人がいた。

 他にも、「豊かな先進国が発信するコンテンツは受け入れられやすいが、そうでない国の文化は不利」という恨み節交じりの意見も多く、先進国入りしていない中国人としては不公平に感じている部分があるようだ。しかし全体的には、日韓の文化輸出を認めながらも、中国人自身は自国の文化輸出にあまり期待はしていないようだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本と韓国の「文化輸出」の強さが羨ましい! 中国ネット民「我が国には無理だ」